ススキの話/ケイ酸を含む・かや葺き屋根
今日は9月19日。
さあ5連休。とにかく動こう!
道草もしよう!投稿4500本目を踏みたいなあ。
(今回が4489本目)
今回はススキの話。
本「身近な雑草の愉快な生きかた」(ちくま文庫)からの引用。
能力が高い「切れ者」なのだが、プライドが高く、
下手に触ると痛い目に遭わされそうな人がいる。
ススキはまさにそんなイメージである。
不用意にススキの葉に触ると皮膚を切ってしまうことがある。
実際、ススキの原で手や足を
傷だらけにした経験を持つ方も多いだろう。 (224p)
確かに経験あり。
その理由が書いてあり興味を持ちました↓
ススキの葉で皮膚が切れやすいのは、
ガラス質のトゲがのこぎりの歯のように並んでいるからである。
私たち人間が作る透明なガラスはケイ酸を原料としている。
ススキをはじめとしたイネ科の植物は、
草食動物から身を守るために、
土の中から吸収したケイ酸を体内に蓄積しているのだ。
そのため、葉だけでなく茎もかたい。
ススキの茎はコンクリートと同じくらいの耐久力があると
いわれているくらいだ。 (224p)
ほらほら、ワクワクしてくるような情報ではありませんか。
あの硬さはケイ酸だったのですね。
さらにこんな文章が続きます。
ススキは「カヤ」とも呼ばれる。
昔はススキの茎をたばねて屋根を作った。
これが「かや葺き屋根」である。
ススキが用意できない家では、しかたなく稲わらを使って
「わら葺き屋根」にした。
ススキは稲よりずっと高級だったのである。 (224p)
「かや葺き屋根」の方が「わら葺き屋根」より高級なのですね。
今まで比較して見たことありませんでした。
というより区別もできないのではないかな。
全部「わら葺き屋根」と思って見ていたと思います。
耐久性に大きな違いがあるようです。
「かや40年、麦わら15年、稲わら7年」と言われるそうです。
かやには適度な油分があり、雨を弾きますが、
わらは水を吸う特性があることで、耐久性の違いが生じました。
※参考:Yahoo! 知恵袋
中学生の自由研究も面白かったです↓
結論だけ引用します。
知恵袋の「雨を弾く」考えとの違いがありますが、
かやの表面に溝があって、雨を流すこと、
束ねたかやだと茎と茎の間を雨が伝わることなど
つきとめていて、すごいなと思います。
そうそうこの中学生が「カヤ」について説明してくれています。
「カヤ」は「ススキ」だけでなく「ヨシ」「チガヤ」などの
屋根を葺く草本の総称だそうです。
ススキの話 つづく
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