「謎を見つけ、答えにたどり着く」カストルは6連星
今日は5月18日。
5月3日に「コズミックフロント~発見!驚異の大宇宙 なんだこりゃ!
奇妙な星の一生」(2015年2月15日放映)を見ました。
思わず「なんだこりゃ!」と叫びたくなるような
奇妙な星の数々が紹介されました。
「リングを2つ持つ星」「長い尾を引く星」「6つの星が複雑に公転していた6連星」
「ロープでつながれたような姿の連星」「一度死んだのに生きかえった星」
星がその一生の中で見せる5つの奇妙な姿を、
なぜそんな星になったのかのメカニズムに迫りながら、
CGで表していました。
※参考:acTVila コズミックフロントなんだこりゃ!奇妙な星の一生
特に印象に残ったのが「6つの星が複雑に好転していた6連星」です。
これは冬のおなじみの星座の星でした。
ふたご座の兄弟星「カストル」「ポルックス」の兄星「カストル」です。
この星、ふつうには1つに見えますが、
土星の輪の研究でも有名なジョバンニ・カッシーニが、
この「カストル」の意外な素顔を最初に発見した人と言われているそうです。
「カストル」は生まれて2億年の若い星!だそうです。
カッシーニは、観測から「カストル」は1つの星ではなく、
2つの星からできていると言ったのです。
後に「カストル」は2つの星からなる連星であることがわかりました。
ふたご座の中に、本当に双子の星があったのです。
太陽の5倍の大きさの星が、公転周期467年で回っていたのです。
それぞれ「カストルA」「カストルB」と名づけられました。
2つの星の輝きが、1つの星のように見えたのです。
さらに、カッシーニの発見から100年後、
ロシアの天文学者アリスタルフ・ベロポルスキが新しい発見をします。
「カストルA」自体も連星であることを発見しました。
↑大きな星の周りを、小さな星が9日間で回っていました。
さらにさらに発見は続きます。
↑「カストルB」も連星でした。
「カストルC」なる星が発見されました。
「カストルC」も連星でした。
つまり、「カストル」は6つの星から成り立つ6連星でした。
↑実際はこんな感じで、6つの星なのですが、
遠く離れた地球から見ると、1つの星「カストル」に見えるのです。
よくぞこんなことを発見したよなあと思います。
この番組の最後のナレーター(萩原聖人さん)の語りがよかった。
聞き書きします。
今、天文学の新しい時代に入り、
今までにない天体や現象を観測できるようになったという
天文学者の発言に続いて・・・・・次のように言って番組を終えています。
夜空に輝く無数の星々。
そのひとつひとつが個性豊かな星なのかもしれません。
宇宙にはさらに研究者をうならせる
奇妙な星々が数多く存在しているはずです。
謎を見つけ、そして答えにたどり着く。
それこそが、天文学の、大きな楽しみなのです。
この番組の5つの奇妙な星の解明も、
「謎を見つけ、答えにたどり着く」でした。
「謎を見つけ」が天文学らしいけど、ふだんの生活にもあるはずです。
今日もなにか見つけたい。
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