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2015年4月12日 (日)

ペリリュー島に関するニュース7/倉田さんの涙

  

今日は4月12日。

  

前投稿のつづき。

  

4月9日放映の「NEWS23」(CBCテレビ)の聞き書きです。

「NEWS23」でも倉田洋二さんが紹介されました。

  

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倉田洋二さん。アンガウル島からの数少ない生還者だ。

島での戦いは1ヶ月にも及び、最後には日本兵のほとんどが、

爆弾を抱えて突撃。

およそ1200人が亡くなった。

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だが倉田さんは、洞窟に残った。

  

(倉田さん)「左半身動けなかったもので、『お前残って自決しろ』と言われて

    手榴弾1発ですよ。」

  

洞窟に残され暮らしていた時に、目の当たりにしていた光景が、

今でも忘れられない。

  

(倉田さん)「焼けた木かと思って行ってみるとね、そうじゃないんです」

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   「ハエなんです。ハエが羽化する寸前なんです」「真っ黒く」

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   「その下には必ず戦友がいるんですよ」「真っ黒ですよね」

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(倉田さん)「遺骨をなんとかしてもらいたいですね」

   「陛下のため、国のためで、みんな死んでますからね。」

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今日(9日)倉田さんは、アンガウル島で亡くなったおよそ1200人の

戦死者名簿を持ち、両陛下と言葉を交わした。

  

(倉田さん)「言いたいことはたくさんあったんですけど、

    胸が詰まって言えませんでした。」

   「来ていただいてありがたいという意志だけ伝えました」

   「両陛下の言葉をですね、アンガウルで戦死した連中に伝えたいです」  

  

   

NHKのニュースでは、

「もう何十年も経っていますからね、涙も枯れてますから」

と言っていた倉田さん。

でも戦友の無残な死に方を思い出して、涙を流していました。

枯れるわけないですよね。たくさん泣いてこられたと想像します。

蛆虫として人肉を食し、戦友の体表で羽化するハエ。

ハエは残酷です。

死体だけでなく、弱っている体にもハエは卵を産むそうです。

  

  

天皇陛下がペリリュー島に行ったことが注目される理由が、

倉田さんの言葉の中にありました。

兵隊たちは、天皇陛下のため、国のために戦うと口にしていたということです。

命をかけた天皇陛下が慰霊に来たことは、やっぱり特別なのです。

  

7回に渡って書いてきました。

誕生日の日に、ペリリュー島のみならず、アンガウル島のことが

勉強できました。

ここにもしっかり記録したぞ。

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