ペリリュー島に関するニュース7/倉田さんの涙
今日は4月12日。
前投稿のつづき。
4月9日放映の「NEWS23」(CBCテレビ)の聞き書きです。
「NEWS23」でも倉田洋二さんが紹介されました。
倉田洋二さん。アンガウル島からの数少ない生還者だ。
島での戦いは1ヶ月にも及び、最後には日本兵のほとんどが、
爆弾を抱えて突撃。
およそ1200人が亡くなった。
だが倉田さんは、洞窟に残った。
(倉田さん)「左半身動けなかったもので、『お前残って自決しろ』と言われて
手榴弾1発ですよ。」
洞窟に残され暮らしていた時に、目の当たりにしていた光景が、
今でも忘れられない。
(倉田さん)「焼けた木かと思って行ってみるとね、そうじゃないんです」
「ハエなんです。ハエが羽化する寸前なんです」「真っ黒く」
「その下には必ず戦友がいるんですよ」「真っ黒ですよね」
(倉田さん)「遺骨をなんとかしてもらいたいですね」
「陛下のため、国のためで、みんな死んでますからね。」
今日(9日)倉田さんは、アンガウル島で亡くなったおよそ1200人の
戦死者名簿を持ち、両陛下と言葉を交わした。
(倉田さん)「言いたいことはたくさんあったんですけど、
胸が詰まって言えませんでした。」
「来ていただいてありがたいという意志だけ伝えました」
「両陛下の言葉をですね、アンガウルで戦死した連中に伝えたいです」
NHKのニュースでは、
「もう何十年も経っていますからね、涙も枯れてますから」
と言っていた倉田さん。
でも戦友の無残な死に方を思い出して、涙を流していました。
枯れるわけないですよね。たくさん泣いてこられたと想像します。
蛆虫として人肉を食し、戦友の体表で羽化するハエ。
ハエは残酷です。
死体だけでなく、弱っている体にもハエは卵を産むそうです。
天皇陛下がペリリュー島に行ったことが注目される理由が、
倉田さんの言葉の中にありました。
兵隊たちは、天皇陛下のため、国のために戦うと口にしていたということです。
命をかけた天皇陛下が慰霊に来たことは、やっぱり特別なのです。
7回に渡って書いてきました。
誕生日の日に、ペリリュー島のみならず、アンガウル島のことが
勉強できました。
ここにもしっかり記録したぞ。
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