レビューから教えてもらったこと2.「ICT でなければできないこと」を考えよう、勉強しよう
今日は1月12日。
前投稿の続きです。
Amazonのアマゾン太郎さんのカスタマーレビューから引用します。
ICT 導入にともない外部業者が多くの教材アプリを持ち込んでくると思いますが、
単に「ICT でなくてもできること、なかんずく、
従来方法のほうが大きな効果を得られたであろうことを
ICT でやってみた」だけになってはいませんか。
「コンピュータを教える授業」はすでにコンピュータ室でおこなっています。
これから普通教室に導入されるICT 授業は、
コンピュータの使い方を教える授業ではありません。
「ICT だからこそ効果を上げられた」、「ICT でなければ得られなかった」ことは、
自分の頭で考えなければなかなか出てきません。
業者は「売らんがため」にバラ色のことしか説明しません。
日ごろ生徒に 「考えなさい」と言っているあなた、ぜひ考えてください。
すでにハウツーのような書籍やムックが多数出ており (このサイトで見てください)、
先行自治体における事例紹介もされています。
一つひとつの事例について、批判的な目を持って考えてください。
「それが必要 か」、「それは ICT でおこなわなければならないことなのか」、
「かえって従来方法のほうが生徒に混乱を与えないのではないか」など。
そこから、「ICT であってはじめて得られる効果」を持つ授業を導き出してください。
いい視点を与えてくれます。
このようなレビューが、Amazonのカスタマーレビューとしてだけ留まっているのは、
非常にもったいないと感じた文章です。
ただタブレット端末を受け入れるだけではなく、
考えましょう、そのためには勉強しましょうと言っています。
その通りだと思います。
私は PC の常用歴が 20 年あるうえにプログラミングをしますので、
大変にいろいろなアイデアを持っています。
しかし、その面から見ると、ほとんどの教師は一般人と変わらないと言わざるを得ません。
はじめてまともに触ったコンピュータの類がスマホであったという人も少なくないのです。
そういった人は、PC で何ができるのか、可能性/限界がまったく理解できていません。
「ict 教育|授業」で類書の検索をし、内容から教員と思われる読者による書評を
ざっと読んでみたのですが、それをたいへん強く感じました。
上述「ICT でなければできないこと」、「ICT だから得られること」などを探すために、
教師には、思い切って、教育という側面からいったん離れて、
幅広くコンピュータの勉強をすることをお勧めします。
教育という側面からいったん離れて、幅広くコンピュータの勉強!
なかなか厳しい要求ですが、
「ICT でなければできないこと」、「ICT だから得られること」などを
自分で探すためには、必要なことなのでしょう。
以上、カスタマーレビューを引っ張り出してきました。
本もAmazonで注文しました。(勉強しなくっちゃね)
このカスタマーレビューが書いてあった本ではなく、
この本です↓
(愛知県岡崎市立葵中学校授業研究部著/明治図書)
同じ県内の中学校の実践。わからなければ見に行ける。
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