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2015年1月10日

2015年1月10日 (土)

「Newton別冊」からワーキングメモリの説明

  

今日は1月10日。

  

前投稿のつづき。

 

Newton別冊 能力のしくみ―記憶力,直観力,発想力,天才脳など

(ニュートンプレス)からの引用を続けます。

  

 

ワーキングメモリについて86~87pに書いてありました。

  

「前頭連合野は行動や感情をコントロールしている」

はさみをさがしにとなりの部屋に行ったとき、

何をさがしに来たのか忘れてしまった経験はないだろうか。

これには、「ワーキングメモリ(作業記憶)」とよばれている前頭前野の機能が関係している。

ワーキングメモリは、短期記憶の一種である。

だが、ほかの短期記憶にはない、重要な特徴がある。

それは、「行動のために使われる記憶である」ということである。

先ほどの例でいえば、「はさみをさがす」という行動を行うために、

「はさみ」についての記憶をワーキングメモリに入れておいて、

となりの部屋でその記憶を使ってさがすのだ。

このとき、声に出して「はさみ、はさみ・・・・」と連呼しつづければ忘れることはない。

ワーキングメモリとは、声に出すかわりに、

脳の中で暗唱しつづけるような機能である。(86~87p)  

  

「行動のために使われる記憶」という説明はわかりやすいです。

「脳の中で暗唱しつづけるような機能」はイマイチすっきりしない説明です。

どういうこと?

  

  

前頭連合野は、

目や耳などから得られる身のまわりの状況や体の内部環境(現在についての情報)、

将来の予定(未来についての情報)、記憶や知識(過去についての情報)などに

アクセスすることが可能である。 

そうしたぼう大な情報の中から、

自分にとって意味のある情報だけを選んで(これを「選択的注意」という)、

それを一時的に保持しておく(ワーキングメモリ)。

そして、その情報をもとに、行動や感情を適切に調節する。

前頭連合野とは、ワーキングメモリを中心とした脳全体を制御する

コントロールセンターなのである。(87p)

Epson344  

この図も頭の整理に役立ちます。

  

「選択的注意」というのが、ワーキングメモリの働きではなく、

前頭連合野内のほかの部分の機能のようです。

「選択的注意」にはホルモンの一つ「ノルアドレナリン」が重要な役割を果たしているようです。

引用します。 

  

「選択的注意とノルアドレナリン」

前頭連合野を含む大脳皮質などには、

ノルアドレナリンを神経伝達物質として放出するニューロンが、

脳幹から投射している。(ニューロン=神経細胞)

Epson542  

サル前頭連合野46野でノルアドレナリンのはたらきをさまたげると、

選択的注意の機能が低下することが報告されている。

選択的注意の異常は、ADHD・うつ病・パニック障害(不安神経症)に

関連していると考えられる。(87p)

  

 

「ADHD」の説明も引用します。

  

「ADHD(注意欠陥多動性障害)」

主に小児期にあらわれる精神疾患だが成人でも発症する。

一つのことに注意・集中することができず、落ち着きがなくなる。

考えずに衝動的に行動する。(87p)

  

ADHDは、ノルアドレナリンの分泌異常で「選択的注意機能」が働かない時に起きるし、

ドーパミンの分泌異常で「ワーキングメモリ」の機能が低下した時にも起きるようです。

なるほど。適切な判断ができないというわけですね。

ADHDについては、だいぶ見えてきました。

  

  

問題は「情動コントロール」です。

上の図でこう書かれています。

  

情動コントロール

前頭連合野は、ワーキングメモリにのった情報をもとにして、

情動をつかさどる大脳扁桃核や記憶をつかさどる海馬などの働きを

適切にコントロールする。(86p)

  

この文章の意味がイマイチよく理解できず。

  

扁桃核の役割は・・・・

扁桃体は快・不快の判断などを行っていると考えられています。

扁桃体が壊れると、自分にとって好ましいか好ましくないかが判断ができなくなってしまいます。

表情から相手の感情を読み取れなくなるそうです。

なので、本当は逃げるものに対して、平気で近づけたり、

怒っている人の近くに近づいていったりしてしまいます。

それが快なものか不快なものかを知っている役割が海馬なのだと考えます。

そうなると「情動コントロール」というのは・・・・・・う~ん、まだ十分理解できていない。

後日の宿題にしておこう。

  

  

まとめ。

ワーキングメモリは「選択的注意」機能を働かせて情報を得て、

さらに予定記憶や記憶・知識を利用して、次なる行動を決定する場所ということです。

指示は高次運動野に出され、行動に移ります。

ワーキングメモリトレーニングは、この流れがスムーズにいくように練習するわけです。

  

  

あとは「情動コントロール」の説明だなあ~。

 

寝る前に、どれだけ記憶に残せるか/前頭連合野

  

今日は1月10日です。

  

前投稿のつづき。

  

「怪人二十面相」は、江戸川乱歩さんが、子どもの頃に見た映画「怪盗ジゴマ」が、

アイデアのきっかけになったと知って、なるほどとうなずきました。

やはりアイデアは、記憶(経験)の組み合わせだと再認識しました。

  

  

Newton別冊 能力のしくみ―記憶力,直観力,発想力,天才脳など

(ニュートンプレス)からの引用を続けます。

  

「睡眠がひらめき力をあげることを示す実験」について122~123pに書かれていました。

それによると、同じ練習問題に取り組んだとしても、そのまま起きて取り組んだ人と、

一度寝て取り組んだ人では、寝て取り組んだ人のほうが、

早く問題の法則を発見して、解くことができるのだそうです。

ただし、それは寝る前に練習問題に取り組んだ時です。

寝る前に問題に取り組まず、寝てから初めて問題に取り組んでも、

睡眠をとらなかった人たちと差はなかったそうです。

寝る前に、どれだけ記憶に残せるかが大事なのです。

どうにかしたい課題があったなら、そのことを強く悩みながら眠りに入るのがいいわけです。

翌朝になにか浮かぶことを期待して。

  

  

  

そんな「ひらめき力」に関するページを見たかったのが、

本を手に入れたかった第一の理由です。

実はもう一つ、この本の魅力だったのは、

私の関心事のワーキングメモリについても書かれていたからです。

わかっているようであいまいであったワーキングメモリの確認をしようと思いました。

  

  

それではまずは、ワーキングメモリのある「前頭連合野」について引用します。

  

脳の中には、”脳の中の脳”ともいうべき、

最高次の中枢に位置すると考えられている部位がある。

それが、大脳前頭葉を占める「前頭連合野」である。(84p)

  

「前頭連合野」という言葉もあれば、「前頭前野」という言葉もあります。

どう違うんだと思っていました。

いろいろ調べての結論は、まあ同じものと考えていいということです。

脳の大きな皺によって、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉にわけられ、

その中の前頭葉の前方が前頭連合野と呼ばれます。

  

 

1848年、アメリカの工事現場監督であったフィニアス・ゲージ氏は、

事故によって前頭連合野の大部分を失ってしまった。

一命を取りとめたが、人望が厚かった彼の性格は一変して野蛮になり、

また将来への計画性をもつことができなくなってしまった。

覚醒剤や麻薬の多くも、前頭連合野の活動に影響をあたえて人格を破壊させる。

前頭連合野は、まさに”ヒトを人間たらしめる脳”であるといえるのだ。

ちなみに、ヒトの前頭連合野の大脳皮質に占める割合は約30%である。

一方、ネコの前頭連合野が大脳皮質に占める割合は2~3%しかなく、

ネズミはそもそも前頭連合野をもたない。(84p)

  

人間にとって大事な全頭連合野の中心がワーキングメモリなのです。

次につづく。  

通常では考えつかないような記憶の組み合わせ!

  

今日は1月10日。

  

先日、本屋での立ち読みで、いい本に出会ったと書きました。

ここでも道草 「脳内革命」からの引用/脳内モルヒネのことが掲載されたのは1983年(2015年1月4日投稿)

Newton別冊 能力のしくみ―記憶力,直観力,発想力,天才脳など」(ニュートンプレス)です。

81nxw91y6nl

翌日、同じ本屋に行きましたが、すでに誰かが買っていったのか、

見当たりませんでした。

地元の図書館で聞いたところ、最近の「Newton別冊」は買っていないとのこと。

仕方なし。Amazonで購入しました。

  

血や肉になって欲しいので、ここに大事なことを引用してみたいです。

  

「ひらめき力」に最初は注目しました。

  

むずかしい問題の答えを思いついたり、

芸術作品のアイデアを思いついたりする「ひらめき」。

最近の研究から、眠っている間に見た夢が、

このひらめきに大きな影響をあたえている可能性が考えられています。(112p)

  

今、自分で大事にしている「ひらめき力」

「アイデアと根気」で勝負しようといしている私にとって、欠かせない力です。

それに関する記述です。当然注目します。

  

歴史に名を残す天才的な芸術家、小説家、科学者たちが、

ひらめいた瞬間のときを次のように語る逸話は多い。

彼らが眠っている間にみた夢が、偉大な芸術作品や、

常識を変えてしまうような科学の発見・発明につながったというのだ。(114p)

  

その例として、画家のサルバドール・ダリ、作家のロバート・ルイス・スティーブンソン、

科学者のアウグスト・ルイス・ケクレの事例が挙げられていました。

  

で、この本で最も関心が高く、立ち読みで何回も読んだ116-117pを開きます。

  

いったい、夢をみている脳の中ではどんなことがおきているのだろうか。

私たちが得たさまざまな記憶(知識も含まれる)は、

大脳の外側の層である大脳皮質に分散して保存される。

私たちの大脳皮質には実にたくさんの神経細胞がある。

神経細胞はつながりあって、いくつものネットワークをつくる。

その中の特定のネットワークに電気信号が流れると、

分散していた大脳皮質の神経細胞が同時に活動することになり、

まとまった一つの記憶として思い出される。(116p)

  

大脳皮質に記憶があること。まずは覚えておこう。

  

私たちが目覚めて活動しているときは、

その時々で必要なこと以外に注意が向かないよう、

必要な脳内の神経ネットワークのみが選ばれ、

ほかの不要な情報は意識にのぼらないようにおさえられている。

ところが、夢をみる睡眠(レム睡眠)中では、この抑制がハズレ、

おきている間には結合がおさえられていた神経細胞も

ネットワークに組みこまれてくる可能性があるという。

これらの神経細胞の活動によって、

目覚めている間はつながりあうことのなかった記憶どうしがつながり、

通常では考えつかないような記憶の組み合わせが生じて

斬新なアイデアがひらめくのではないか、というのである。(116~117p)

  

面白い!と思いませんか。

「通常では考えつかないような記憶の組み合わせ」!

もうこの説を支持します。

(表紙の絵は、目覚めている時の脳とレム睡眠中の脳の絵が使われています)

何が浮かぶかわからない状況が、

眠っている頭の中で起こっている可能性があるのです。 さらに引用します。

  

 

「眠る前に集中して考えていたことは、

睡眠中に強い記憶となって保存されることが知られています。

あくまで仮説ですが、天才は非常に集中力があるので、

眠る前に集中して考えていたこととほかの記憶との間に

つながりが生まれやすくなるのかもしれません」と、

ひらめきの研究をしている筑波大学人間系の山本三幸(みゆき)博士は語る。

さらに、東京医科歯科大学の岩田誠名誉教授はこう語る。

「記憶がさまざまな組み合わせでつなぎあわせる現象は

天才の脳でも凡人の脳でもおきます。

しかし天才は、並外れた集中力、興味と努力によって、ぼう大な専門知識や経験、

さらには専門外の分野の知識や経験をも脳内にためこんでいます。

つなぎあわせのおきる要素がたくさんあるため、

凡人よりはるかに多くの組み合わせができ、

その中で斬新なアイデアも生まれてくると考えられます。」(117p)

  

  

  

天才だからできる?・・・・・わけではないですよね。

凡人は凡人なりに、ひらめく可能性はあります。上の説を信じたいです。

だからいろいろな知識や体験は積み重ねていきたい。

その原動力が、知的好奇心だと思います。

  

  

手っ取り早く、いろいろな知識を得られ、経験してみたいという意欲を掻き立てるのが、

テレビ番組です。 

これからも興味の向くままいろいろなテレビ番組を見ていこう。

そして、やってみたいと思ったことは動いていこう。

寝ることもおろそかにしないように心がけよう。

その結果、面白いことがひらめくことを期待したいです。

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