通常では考えつかないような記憶の組み合わせ!
今日は1月10日。
先日、本屋での立ち読みで、いい本に出会ったと書きました。
※ここでも道草 「脳内革命」からの引用/脳内モルヒネのことが掲載されたのは1983年(2015年1月4日投稿)
「Newton別冊 能力のしくみ―記憶力,直観力,発想力,天才脳など」(ニュートンプレス)です。
翌日、同じ本屋に行きましたが、すでに誰かが買っていったのか、
見当たりませんでした。
地元の図書館で聞いたところ、最近の「Newton別冊」は買っていないとのこと。
仕方なし。Amazonで購入しました。
血や肉になって欲しいので、ここに大事なことを引用してみたいです。
「ひらめき力」に最初は注目しました。
むずかしい問題の答えを思いついたり、
芸術作品のアイデアを思いついたりする「ひらめき」。
最近の研究から、眠っている間に見た夢が、
このひらめきに大きな影響をあたえている可能性が考えられています。(112p)
今、自分で大事にしている「ひらめき力」
「アイデアと根気」で勝負しようといしている私にとって、欠かせない力です。
それに関する記述です。当然注目します。
歴史に名を残す天才的な芸術家、小説家、科学者たちが、
ひらめいた瞬間のときを次のように語る逸話は多い。
彼らが眠っている間にみた夢が、偉大な芸術作品や、
常識を変えてしまうような科学の発見・発明につながったというのだ。(114p)
その例として、画家のサルバドール・ダリ、作家のロバート・ルイス・スティーブンソン、
科学者のアウグスト・ルイス・ケクレの事例が挙げられていました。
で、この本で最も関心が高く、立ち読みで何回も読んだ116-117pを開きます。
いったい、夢をみている脳の中ではどんなことがおきているのだろうか。
私たちが得たさまざまな記憶(知識も含まれる)は、
大脳の外側の層である大脳皮質に分散して保存される。
私たちの大脳皮質には実にたくさんの神経細胞がある。
神経細胞はつながりあって、いくつものネットワークをつくる。
その中の特定のネットワークに電気信号が流れると、
分散していた大脳皮質の神経細胞が同時に活動することになり、
まとまった一つの記憶として思い出される。(116p)
大脳皮質に記憶があること。まずは覚えておこう。
私たちが目覚めて活動しているときは、
その時々で必要なこと以外に注意が向かないよう、
必要な脳内の神経ネットワークのみが選ばれ、
ほかの不要な情報は意識にのぼらないようにおさえられている。
ところが、夢をみる睡眠(レム睡眠)中では、この抑制がハズレ、
おきている間には結合がおさえられていた神経細胞も
ネットワークに組みこまれてくる可能性があるという。
これらの神経細胞の活動によって、
目覚めている間はつながりあうことのなかった記憶どうしがつながり、
通常では考えつかないような記憶の組み合わせが生じて
斬新なアイデアがひらめくのではないか、というのである。(116~117p)
面白い!と思いませんか。
「通常では考えつかないような記憶の組み合わせ」!
もうこの説を支持します。
(表紙の絵は、目覚めている時の脳とレム睡眠中の脳の絵が使われています)
何が浮かぶかわからない状況が、
眠っている頭の中で起こっている可能性があるのです。 さらに引用します。
「眠る前に集中して考えていたことは、
睡眠中に強い記憶となって保存されることが知られています。
あくまで仮説ですが、天才は非常に集中力があるので、
眠る前に集中して考えていたこととほかの記憶との間に
つながりが生まれやすくなるのかもしれません」と、
ひらめきの研究をしている筑波大学人間系の山本三幸(みゆき)博士は語る。
さらに、東京医科歯科大学の岩田誠名誉教授はこう語る。
「記憶がさまざまな組み合わせでつなぎあわせる現象は
天才の脳でも凡人の脳でもおきます。
しかし天才は、並外れた集中力、興味と努力によって、ぼう大な専門知識や経験、
さらには専門外の分野の知識や経験をも脳内にためこんでいます。
つなぎあわせのおきる要素がたくさんあるため、
凡人よりはるかに多くの組み合わせができ、
その中で斬新なアイデアも生まれてくると考えられます。」(117p)
天才だからできる?・・・・・わけではないですよね。
凡人は凡人なりに、ひらめく可能性はあります。上の説を信じたいです。
だからいろいろな知識や体験は積み重ねていきたい。
その原動力が、知的好奇心だと思います。
手っ取り早く、いろいろな知識を得られ、経験してみたいという意欲を掻き立てるのが、
テレビ番組です。
これからも興味の向くままいろいろなテレビ番組を見ていこう。
そして、やってみたいと思ったことは動いていこう。
寝ることもおろそかにしないように心がけよう。
その結果、面白いことがひらめくことを期待したいです。
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