「生命 40億年はるかな旅②」を見た5/三葉虫を噛んだのはだれ?
今日は7月28日。
前投稿のつづき。
1994年5月29日に放映された「NHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅」の
「第2集 進化の不思議な大爆発」より。
アノマロカリスの研究をもとに、NHKのスタッフがアノマロカリスの模型を作りました。
それをウィッチントン博士たちのところに持ち込みました。
そしてその模型を使って、三葉虫の噛みあとのの調査をしていました。
それくらいNHKのスタッフが作った模型が、精巧だったのでしょう。
三葉虫に傷を残した犯人はアノマロカリスに間違いないと、
ナレーターは言い切っていました。いいのかな?
ピカイアのことが紹介されていました。
アノマロカリスに追われるピカイアです。
ピカイアは脊索(せっさく)動物であり、
脊索を使って体をくねらせて泳いだと考えられています。
そしてこのピカイアが人間を含む哺乳類の祖先であり、
ピカイアが絶滅していたら、人間も生まれなかったと推論していました。
「週刊 地球46億年の旅」(朝日新聞出版)の10号にはこう書いてありました。
背骨である脊椎は、元は体の中軸として重要な「脊索」だ。
バージェス頁岩層からは、この脊索をもつ、
現在のナメクジウオに似た魚のような「ピカイア」の化石が発見され、
一時は脊椎動物の祖先とされたこともあった。
ところがその後、バージェス頁岩より古い、5億2100万年前の地層から、
脊椎をもったミロクンミンギアやハイコウイクチスの化石が産出。
脊椎動物はもっと以前からいることがわかった。(18p)
現在では(ピカイアは)脊索動物の1属として、
それほど特別な存在ではないとみなされることが多い。(18p)
20年の月日が流れたので、新しい発見もあります。
学説も変わります。そんなことを体験できました。
ピカイアについてはここでも書きました↓
ここでも道草 3回目の下見5/内骨格獲得のメリット(2014年7月12日投稿)
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