3回目の下見5/内骨格獲得のメリット
今日は7月12日。
「生命の海科学館」の3回目の下見で勉強になったことを書いていきます。
前投稿のつづきです。
カンブリア紀の生物の出来事で、背骨をもった生き物が誕生したのが重要です。
三葉虫やアノマロカリスなどの生き物は、殻のような外骨格を身につけていました。
ここで引用。「週刊 地球46億年の旅」(朝日新聞出版)の10号より。
その一方で、現在の多くの生物に確実につながる種も登場した。
それが「脊椎(せいつい)」をもつ生物である。
一般に「背骨」と言われる部分を指す脊椎は、
生物の体を支える役割をもつ、きわめて重要なもの。
背骨のような「内骨格」を備えた生物は、
殻や甲羅のような外骨格をもつ生物とは姿もまったく異なっていた。(16p)
内骨格獲得のメリットは何?
体を大きくすることができると学芸員さんに言われました。
確かにそうです。
骨の外側に筋肉がつき、肉がつき、大きくなれます。
外骨格の場合は殻が限界です。
脱皮して大きくなることもできますが、
脱皮はとても危険な状態です。
その時に外敵にやられてしまいます。それは不利なことです。
「週刊 地球46億年の旅」10号には、
その他に内骨格獲得のメリットが2つ書いてありました。
素早く動ける
硬い骨格に筋肉の両端をつけ、てこの原理で引き寄せることにより、
力強い動きが可能となり、移動の動きも素早くできる。
なるほど~。
この発想は全くなかった。というか、内骨格獲得のメリットは一つも浮かんでいませんでした。
勉強になります。
もう一つはこれ。
養分を蓄えられる
骨は、体に必要な栄養素で生理機能において重要なリンやカルシウムなどを蓄える
「貯蔵庫」の役割を果たす。
リンやカルシウムが不足すると骨からそれが放出され、
過剰になれば骨に貯蔵する仕組み。
また骨髄腔(こつずいこう)にはエネルギーとなる「脂肪」を蓄える。(19p)
体の中に骨ができるとこんなにいいんだと思いました。
脊椎まではいかないけど脊索(せっさく)なるものを持つ生き物もいたそうです。
脊索動物の一つがピカイア。
学芸員さんが、ピカイアの化石のレプリカを見せてくれました。
思ったより小さいです。
こんなに小さいのに、脊索があることに気がつくなんて・・・。
脊索とは、パイプのような形をしていて、脊椎と同じように体を支えているそうです。
学芸員さんは面白いことを教えてくれました。
人間も、母親の体内で成長する際に、
脊索ができ脊椎に変化していくそうです。
つまり人間は進化の過程で脊索を持っていた可能性があるということです。
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