「生命 40億年はるかな旅②」を見た4/アノマロカリスの再現
今日は7月28日。
前投稿のつづき。
1994年5月29日に放映された「NHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅」の
「第2集 進化の不思議な大爆発」より。
いよいよアノマロカリスが番組に出てきました。
アノマロカリスの全体像は、長年にわたって判明できませんでした。
※ここでも道草 蒲郡市「生命の海科学館」93年かかって全体像が分かったアノマロカリス(2014年5月6日投稿)
エビとクラゲと別々に思われていたものがつながったのはウィッチントン博士の発見でした。
ウィッチントン博士は長い間手をつけずに引き出しの奥に仕舞っておおいた化石を、
取り出して調べてみました。
博士はくわしく調べるために、化石の表面を注意深く削っていきました。
その結果、意外なものが現れました。
↑エビと思われた部分の傍らに、クラゲと思われた化石の一部もありました。
クラゲの化石を重ねてみました。↓
さらに、左下に、エビのしっぽの部分がありました。
今まで2つの生き物の化石と思われていたものが、
実は同じ生き物の体の一部と考えられました。
博士は、クラゲの部分が口で、エビのシッポの部分が触手ではと考えました。
この生き物は、奇妙なエビという意味の「アノマロカリス」と名づけられました。
1991年、カナダのコリンズ博士が、アノマロカリスの化石を発見しました。
この発見で、予想通り触手であることがわかり、目やシッポの様子もわかりました。
アノマロカリスの全体像が見えてきたのです。
「生命 40億年はるかな旅②」は1994年放映。
この発見後、あまり間があいていない時の放映でした。
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