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2013年12月26日 (木)

「日曜美術館 ターナー」3.機関車の前にうさぎ!

  

今日は12月27日。

  

前投稿のつづき。

12月23日に見た「日曜美術館 生々流転する風景を描け 風景画の巨匠ターナー」より。

  

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グリゾン州の雪崩

ナレーターの語りがまた印象に残りました。

  

突然の雪崩によって飛び散る岩や大木。

その下で家が押しつぶされようとしています。

盛り上がった絵の具、荒々しい筆の跡。

絵の表面は筆跡を残さずなめらかに仕上げるのが当たり前だった時代。

こうした描き方は異例のものでした。

美とかけ離れた恐怖の世界。   

整った美ではない美をターナーはめざした。

  

この語りを聞きながら絵を見るのが心地よかったです。

画期的なことをした人だと、この番組で何度も知りました。

  

  

  

次の作品が番組中最もインパクトが強かったです。

 

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吹雪ー港の沖の蒸気船

  

やっぱりナレーターの語りを書き写します。

  

荒れ狂う海に翻弄される蒸気船。

雪、雲、波、煙 全てがとけあい、恐ろしい渦を巻いています。

見るものを一瞬にして画面に引きずり込む激しさと恐ろしさ。

これはターナーが実際に見た光景でした。

嵐の中、自分の体を船のマストに数時間くくりつけ描いたと言います。

  

  

これも整った美ではない美を目指した気概を感じます。

こんな絵もあっていいのではと思って描いたように思える絵です。

素晴らしい絵です。

船の形は描いていないのに、船が見えます。  

  

  

   

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雨・蒸気・速度 グレートウェスタン鉄道

この絵については、9月放映の「美の巨人」でも見ていました。

しかし、その時に気がつかなかったものを教えてもらいました。

蒸気機関車の前をうさぎが走っている!

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↑蒸気機関車のアップ

Rimg9138  

↑これがうさぎだそうです。

そう言われないと気がつかないうさぎです。

蒸気機関車の恐ろしいほどの速さを表すために登場させたのでしょうか。

  

   

最後にもう一つ。

「日曜美術館」にゲストで登場した人が松岡正剛(まつおかせいごう)という方。

Rimg9134 
この名前に聞き覚えがあり、そのしっかりした知識を持っていることに心当たりがありました。

さっそく次の投稿に行き当たりました。

ここでも道草 「アラビアのロレンス」を見に行きました3 (2010年3月29日投稿)

「松岡正剛の千夜千冊」というサイトで「知恵の七柱」について書いています。

松岡正剛の千夜千冊 「知恵の七柱」

「知恵の七柱」について書いてあるのですが、その文量に驚いた覚えがあります。

それが現時点で1529夜!

私の一つ一つの投稿がいかに貧弱かを思い知らされます。

すごい人がいます。

 

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