「フングリコングリ」久々の読み聞かせ
今日は10月27日。
25日に「フングリコングリ」という話を読み聞かせしました。
この本に入っている短いお話です。
「図工室のお話し会 フングリコングリ」(岡田淳作・絵/偕成社)
この本についてはきっと以前ブログに書いている!
と信じて検索しました。ヒットしました。
※ここでも道草 後味の悪かった日に読んで良かった本「フングリコングリ」(2009年1月28日投稿)
この本に出会って、もうじき5年が経とうとしています。
指遊びをしていたら、体が宙に浮かび、天井も(床も)通り抜けてしまうお話。
2009年に引用した場所ではないところを書き写します。
指遊び「フングリコングリ」をすると、手はすぐに上がっていってしまいます。
それでは長く遊べません。
そこで主人公のアスカさんは長く指遊びをするために、
手が上がっていくのを我慢します。その挙句に、体が浮くのです。
そのシーンです。
机の上からはじめた。
すぐにのぼりだそうとする。
だめだめ、がまんして、がまんして、
手がのぼっていくのをできるだけおくらせるのよ。
がまんする。がまんする。
指が、見えない糸を下へ下へ、たぐりおろしていくようだ。
糸をたぐりおろしたぶんだけ、そのあたりに力がたまっていくのを感じる。
だめ。がまん。まだよ。まだまだ。がまん。
・・・・・・ああ、もうだめ。指がねばっていくみたい。
こらえきれなくなった指が、手が、のぼっていく。
でも、できるだけ、そのスピードをおさえる。
すると、手がのぼっていくのに、力がもっとたまっていく。
力は手だけではなく、ひじから、肩から、からだじゅうにたまっていく。
腕はもう頭の上、と思ったとき、アスカはいすから腰をうかせていた。(14p)
我慢してエネルギーをためている様子が、今回よくわかりました。
読み聞かせの後が面白かったです。
7人の子どもたちはみんな指遊び「フングリコングリ」をやり始めました。
私は言いました。
「7人いたら、一人ぐらい宙に浮かぶ子がいるかもしれないよ」
子どもたちのフングリコングリはさらに熱をおびました。
15分間ぐらいやっていたけど、誰も浮かびませんでした。
浮かぶわけないと思いつつも、もしかしたら浮くかもと思っている自分がいます。
すごいお話です。
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