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2009年1月28日 (水)

後味の悪かった日に読んで良かった本「フングリコングリ」

おもしろい本に出会いました。

「フングリコングリ~図工室のおはなし会」(岡田淳作・絵/偕成社)

フングリコングリ―図工室のおはなし会

フングリコングリ―図工室のおはなし会
岡田 淳

偕成社 2008-10
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6つのお話がおさめられています。

1話目が「フングリコングリ」

カズマくんがお父さんに教えてもらった指遊び。

面倒くさそうですが、ためしに下の文を読んでやってみてください。

    

右手の親指と左手の人差し指をくっつけて、

それよりもすこし上のところで、右手の人さし指と左手の親指をくっつける。

それと同時に、さきにくっつけていた右手の親指と左手の人さし指をはなし、

つながっている右手の人さし指と左手の親指よりもすこし上の位置で、

もういちどくっつける。

こうして下でくっついている指が、もういっぽうの上にまわってくっつく、ということをくりかえす。

そうするうちに、両手がしぜんにあがっていくーーー、そんな指遊びだった。(12P)

    

指遊びの名前は、お父さんが即興で思いついた「フングリモングリ」

この指遊びを教えてもらったアスカさん。

授業中にやってみて、上へ上へやっていくうちに、体が浮上。

1階の天井をなぜか抜けて、2階、3階、屋上へ。

追いかけた担任の先生も、同じクラスの子たちもためしにやってみて、

みんなが校舎の上の空へ。

なんと奇想天外なお話。

   

2話目はクラス全員が透明人間になって、プールで泳ぐ話。

   

学級は、未熟ゆえに何をしでかすかわからないこどもたちと担任1人の集団。

こうやって予想外の、奇想天外なことが起こってもおかしくない集団なんだよなと思えてきました。

何かあって当たり前。

何があってもこうやって楽しめるのが本当だよなと思います。

  

帰りの会で厳しくしかって、後味悪く終わった日。

以前買っておいたこの本を読んで、すっきりしました。

クラスで起こることを楽しく切り抜けにゃあと思いました。

   

さすがに天井を通り抜けたり、透明人間になることはありませんが、

予想外のことは起こります。起こって当たり前。楽しむぞう。

   

   

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