« 夏の研修 最終回 まとめ 絶対忘れたくないこと | メイン | 2学期はワーキングメモリートレーニング 2 »

2013年9月 3日 (火)

2学期はワーキングメモリートレーニング

  

今日は9月3日。

   

夏休み中に100本投稿したいと書きましたが、その4分の3である75本でした。

残念。書きたいことはありましたが、ブログに専念できるわけではないので、しょうがないですね。

過ぎたことは過ぎたこと。今日からまた頑張ろう・・・・・と、あっさり。

   

 

「満足脳を作るスキルブック」(平山諭著/ほおずき書房)より  

   

この本のコーナー、「症状とスキルが見えてくるキーワード47」は注目です。

冒頭にこう書いてありました。

  

〇キーワードを学習しなければ、子どもは見えない!キーワードは用語だ。

  まずは47個を覚えよう。自分のノートに書き込み整理すると覚えやすい。

  記憶はリハーサルが不可欠。繰り返して習得するしかない。(68p)

  

※確かに言葉を知らないと、話を聞いてもイメージが浮かばず、理解ができない。

  最近やっと、「自閉症スペクトラム」「ADHD」「LD」のイメージが浮かんできて、  

  浮かんでくるともっと深く追求しようという意欲が出てきます。

  やっぱり勉強は必要だ。

 

  

〇ワーキングメモリー(作業記憶)

 作業に使う記憶情報なので「作業記憶」。

 貯金していた記憶情報に、今手に入れつつある記憶情報を組み合わせ(取捨選択・統合し)、

 目的にそった決断をし、実行に移す働き。

 実行が終われば通常は忘れてもよい。

 買い物、筆算、会話などで説明できる。4つの処理型が考えられる。(68p)

  

※その4つというのが「音韻ループ処理」「イメージ処理(視空間スケッチパッド)」

  「メモ処理(視空間スケッチパッド)」「エピソード処理」という処理型です。

  一つ一つ引用します。

  

〇音韻ループ処理

 聴覚的な情報の処理。音や声の差(違い)で処理するタイプ。

 ループとは「反芻(はんすう)する」という意味。

 内言語処理と考えてもよい。

 ループ処理は、コミュニケーション(おしゃべり)が代表。

 この処理は、対人関係に役立ちキレにくい脳を作る。

 欠点は、決断が遅いこと。

 入力された情報をその都度処理するので継次処理ともいう。(68p)

   

  

  

〇イメージ処理(視空間スケッチパッド)

 視覚的な情報処理。

 絵、写真、動画などが含まれるが、基本的には聴いた言葉の処理ではない。

 この処理は、視覚情報(フラッシュカードなど)を使うので、きわめて理解しやすい。

 算数や体育が相当。

 欠点は、キレやすいこと。

 情報全体を処理しやすいので同時処理ともいう。(68p)

 スケッチパッドとははぎとり式メモ帳の意味。(7p)

  

  

  

〇メモ処理(視空間スケッチパッド)

 イメージ処理の一つと考えてもよいが、文字情報を使うので、きわめて知的な処理。

 言語を読んだり書いたりする。国語が相当。(68p)

  

  

  

〇エピソード処理

 個人的な感情体験の処理で、音楽が代表。

 同じ音楽を聴いても各人で印象は異なることも多い。

 料理などの生活体験も含まれる。(68p)

 

 

   

※これらの4つの処理の説明の中で、「キレにくい脳をつくる」「欠点は切れやすいこと」という点が

 気になるところ。どういうこと?と思いますが、同じ本の中に説明がありました。

  

  

〇人間は「眼の動物」だ。

 情報量の80%は視覚で処理をする。

 言葉だけでは理解させることが難しい場合は、

 フラッシュカードや実物を視覚的に見せると効果的な場合が多いのはそのためである。

 ただし、視覚情報はイメージ処理なので、判断(意思決定)は速くなるが、

 対人関係処理能力としては弱い面も持っている。

 キレる、パニックになる、衝動的に行動する、人のものを破壊するなどは

 『イメージ』処理型の欠点が出ている。

 自分を止める”言葉”がないのである。

 内言語を使い言葉を反芻(はんすう)させる『ループ』処理型の脳を育てれば、

 こうした症状は改善しやすい。(9p)

  

  

  

※8月18日~19日に、東京を自動車で往復したときに、小嶋悠紀先生のCDを聞きました。

 「穏やかに発達障害児の前に立てるCD」です。

 CDの冒頭で、小嶋先生が7回以上聴いてくださいと言っています。

 往復だけで10回も聴いてしまいました。勉強になりました。

 その中で小嶋先生が自己内対話について話しています。

  

 できない問題に直面をした時に、定型発達の子どもたちは自己内対話ができているので、

 そのできないことを外部に破裂させずに、消化(納得)させることができます。

 しかし、発達障害の子どもは自己内対話ができずに、わめいたり、叫んだり、

 パニックになったり、不適応行動を違う場面で表出させたりするというのです。

  

  

※発達障害の子どもは視覚優位だから、視覚に訴えて授業をすすめるのはいいと思うけど、

 それだけではダメだというわけです。

   

※小嶋先生が、ワーキングトレーニングの注意点を7月14日の講座で言ってくれました。

  ・ワーキングメモリーのトレーニングは小学生のうちに

  ・ワーキングメモリーのトレーニングは「即時即決」で力がつく

  ・筋肉と一緒で、動かすことでワーキングメモリーは強化される

  そしてもう一つ。

  ・ワーキングメモリーのトレーニングは、バランスよくやることがいい。

   

※バランスが大事なのです。だから偏ったワーキングトレーニングではなく、

  4つの処理が満遍なくできるように計画を立てなければならないのです。

  2学期は、勤務校の特別支援学級4クラスでワーキングトレーニングを行います。

  その計画を私が作っていますが、上記のことを踏まえて作っていきたいです。

  

 

 

  

 

 

付録

 

   

◇BD-R,DVD-Rに残してある映像で見たもの

9月1日TV ドラマ「Oh,My Dad!! ⑧」(8月29日放映)

〇織田裕二 〇長谷川京子 〇田中奏生 〇八嶋智人 〇鈴木杏樹

   

  

9月1日TV「今日の健康 気になる発達障害 ①②③」(7月15日16日17日放映)

〇御茶ノ水女子大学大学院教授 榊原洋一先生 〇発達障害 病気ではなく個性(性格)

〇二次障害 〇自閉症スペクトラム 〇ADHD 〇LD 〇クールダウン 〇小さなことでも褒める

〇ご褒美をあげる 〇成功体験 〇米国PRIM問題行動と対応事例集 〇1万事例

〇日本でも同じような本が作られつつある 〇横須賀療育相談センター所長 広瀬宏之

〇療育 〇「落ち着いて」と言われても「落ち着いて」の状況を知らないとできない。薬物療法で

落ち着かせて、これが「落ち着いて」の状況だと体験させる。

〇ADHDの薬 〇メチルフェニデート徐放剤 〇アトモキセン

  

   

  

9月1日TV BS時代劇 「陽だまり樹 ④⑤」(2012年4月27日5月4日放映)

〇伊武谷万二郎(市原隼人) 〇手塚良庵(成宮寛貴) 〇おせき(黒川芽以)

〇緒方洪庵 〇ヘンリー・ヒュースケン 〇ハリス 〇福沢諭吉 〇阿部正弘 〇川路聖謨(としあきら)

  

   

9月3日TV BS時代劇「陽だまりの樹 ⑥」(2012年5月11日放映) 

〇伊武谷万二郎(市原隼人) 〇手塚良庵(成宮寛貴) 〇おせき(黒川芽以)

〇ヘンリー・ヒュースケン 〇西郷吉之助 〇井伊直弼

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8523
  • Img_8520
  • Img_8519
  • Img_8518
  • Img_8522
  • Img_8521
  • Img_8517
  • Img_8512
  • Img_8510
  • Img_8508
  • Img_8507
  • Img_8504

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉