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2013年5月 6日 (月)

いい本でした「月の満ちかけ絵本」

   

今日は5月6日。

  

前投稿のつづき。

紹介したい本は次の本。

「月の満ちかけ絵本」(大枝史郎 文/佐藤みき 絵/あすなろ書房)

9784751526958   

  

この本にはわくわくするような、月の雑学が入っていました。

今思えば、担任している2年生には難しい本でしたが、

私が内容を噛み砕いて、わかりやすく話したい内容でした。

  

たとえば・・・・   

  

1日目の月は、日本では「朔月(さくげつ)」とも呼ばれている。

「朔」というのは、はじめという意味。

月の満ちかけがこれから始まるよ、ということだね。

また「新月(しんげつ)」とも呼ばれていて、

これは「朔月」を意味する英語「New Moon」を日本語にしたんだって。(6p)

  

※「新月」は日本古来の言葉ではなく、英語の訳だったのですね。

ということは、明治時代以後の新しい言葉の可能性があるわけです。意外でした。

  

   

二日目の月についてはこう書いてありました。

  

新月のつぎの日は、太陽がしずんだ後、西の空の低いところを見てみよう。

細い細い月が、すがたをあらわすよ。

このお月さまは「二日月(ふつかづき)」と呼ばれたり、「繊月(せんげつ)」と呼ばれたりする。

「繊」という字は、糸のように細いという意味だから、ぴったりの名前だね。

この月は、秋には20分くらいで、ほかの季節でも1時間ぐらいで、

しずんで見えなくなってしまう。

中国の「月のカレンダー」が伝わってくるまえの、大むかしの日本では、

この2日目の月を、1日目に数えていたんだって。

今も、毎月の1日目を「ついたち」というのを聞いたことがあるよね。

「ついたち」という言葉は、「月立ち(つきたち)」という言葉が変化してできたといわれている。

「立つ」は物ごとのはじめ、または出発をあらわしていた。

だから「月立ち」は「月の旅立ち」「初めて見る月」の意味になる。

「月立ち(つきたち)」は、初めて見えたこの2日目の月のこと。

だから、大むかしは、この日がついたちだったというわけ(8p)

  

やっほ~、「一日(ついたち)」のことがわかってしまいました。

月が最初に見えた日って、重要なのですね。

勉強になった。さらにヨーロッパの話。

   

ヨーロッパでもむかしは、月が初めて見える日を「月」の1日目にしていたんだよ。

ずっとむかし、今のイタリアにローマ帝国という国があって、月の番人がいたんだって。

その人は、この最初に見える月を発見すると、「見えたぞ!」って大声でさけんだ。

さあ、今月が始まるぞ、ってみんなに知らせたんだ。

それで、「さけぶ=カレンデ」という言葉が、月の1日目をあらわし、

日本の「ついたち」と同じ使われかたをしたんだ。

「カレンダー」という言葉のもとは「カレンデ」なんだって。

月の番人って、大切な仕事だったんだね。(8p)  

  

月が最初に見えた日からスタート。

昔の人は異常に注目していた2日目の月。

現代は多くの人が見ていない。一度見てみたいね。次はいつ?

  

調べました。5月10日が新月。11日が2日目の月「朔月」

う~ん、その日は午後6時から飲み会だ。困った。

  

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