「三人吉三」の名セリフ
今日は1月4日。
前投稿に書いたことがまだ気になって調べました。
「こいつぁは春から縁起がいいわい」
このセリフが出てくる歌舞伎を映像で見られないか調べました。
以下、Wikipedia 三人吉三廓初買を参考にして書いてみます。
これは歌舞伎の「三人吉三巴白波(さんにんきちさ ともえの しらなみ)」という演目だそうです。
省略して「三人吉三」とも言います。
「こいつぁは春から縁起がいいわい」は、演目の冒頭で、
吉三の一人のお嬢吉三(おじょうきちさ)が言ったセリフの一部。
このセリフは、「厄払い」という名前のセリフで、歌舞伎の中での名セリフなのだそうです。
それではその名セリフを書いてみます。
月も朧(おぼろ)に 白魚の
篝(かがり)も霞(かす)む 春の空
冷てえ風に ほろ酔いの
心持ちよく うかうかと
浮かれ烏(からす)の ただ一羽
ねぐらへ帰る 川端で
竿(さお)の雫(しずく)か 濡れ手で粟(あわ)
思いがけなく 手に入る(いる)百両
(舞台上手より呼び声)御厄払いましょう、厄落とし!
ほんに今夜は 節分か
西の海より 川の中
落ちた夜鷹は 厄落とし
豆だくさんに 一文の
銭と違って 金包み
こいつぁ春から 縁起がいいわえ
以上です。
これを読むと、「節分」とあるので、立春の「春」ということ。
つまり旧暦の正月ですね。
では実際に歌舞伎でセリフが言われているところが見られないか。
ありがたいことに、youtubeにありました。
よかったら見てみてください。
ちょうど5分くらいのところで、お嬢吉三が正体(お嬢吉三は女装の盗賊)をあらわして、
夜鷹のおとせからお金を盗み、おとせを川に落とします。
そしてこのセリフを言います。
「濡れ手で粟」も出てきます。
昔投稿したことを思い出します。
濡れ手で「泡」ではなくて、「粟」ですよ。
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