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2012年4月16日 (月)

映画「ジョン・ラーベ」(2009年)について

   

今日は4月16日。再スタート3日目(10日目まで書こうと思います)

前投稿のつづき。

    

今回、「南京の真実」を読んだのを機会にいろいろ調べました。

映画「ジョン・ラーベ」が2009年に作られていたことが印象に残りました。

ドイツ・フランス・中国の合作映画。

日本での上映はないのですが、youtubeで一部見ることができました。

youtubeに投稿された理由が、この映画に出演した日本人俳優への批判のためでした。

映像と、俳優への批判の文章、そして出演した俳優の1人香川照之さんの発言が載った記事を転載します。

   

 

   

映像投稿者の文章。

香川照之は、中国のプロパガンダ映画「ジョン・ラーベ」に出演した。

演じた役柄は実在の皇族である朝香宮鳩彦王。

伏見宮家出身の宮様だったが、明治天皇の8女と結婚してい­たため、昭和天皇の義叔父にあたった。

この映画によると、日本軍は包囲戦で南京の降伏を促すつもりだったが、

「昭和天皇の叔父」である朝香宮殿下(中将)の命令で、捕虜を認めない皆殺し作戦に変更された。

とこ­ろがARATAが演じる架空の少佐は捕虜を何千人も収容してしまった。

朝香宮殿下(中将)はARATA少佐を叱責し、皆殺しを命じた。

松井石根大将はARATA少佐の所業­に大激怒したところ、

ARATA少佐は実は朝香宮中将の命令だったとカミングアウト(告げ口)する。

このあとの発言がこの映画のキモだ。

「私の甥である天皇陛下は、迅速な勝利を望んでおられます。

現代的な戦争、大日本帝国の優位を反映させます。明日の夜明けに南京を攻撃します」

映画は昭和天皇の叔父の発言を通じ、

30万人(映画のエンディングで30万人虐殺と文字がでる)におよぶ南京における大虐殺は

昭和天皇の意思・命令だったと暗に主張してい­る。

日本と中国は交戦中であり、人が一人も死なないはずはない。

しかし南京入城時、大規模な虐殺があったかどうかは、きわめて疑問が多い。

少なくとも朝香宮殿下が中心になって大虐殺を行ったなどという事実は、どんな資料にも見当たらない。

とんでもない濡れ衣である。冤罪である。香川照之は冤罪に加担した。加­担どころの話じゃない。

香川照之は冤罪の首謀者だ。

香川照之はこの映画の「功績」が認められ、2009年4月28日、中国の北京で第1回ジョン・ラーベ賞を受賞した。

授賞式はドイツではなく、なぜか北京だった。香川はこの­映画の出演を通じ、莫大な財産を築いたのだろう。(中略)

香川照之は「日本国」「日本民族」「天皇家」「日本国民」「日本の歴史」に対する反逆者だ。逆賊だ。

フィルムは永久に残り、香川照之は逆賊としての汚名を永久に払拭できな­い。

香川照之は日本人に何の恨みがあるのだろう?朝香宮殿下に何の恨みがあるのだろう?

   

   

次は中国発の記事。2009年4月1日。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0401&f=national_0401_016.shtml

中国、ドイツ、日本で上映を予定していた中国、ドイツ、フランス合作の『ジョン・ラーベ』が、

日本での公開を断念したことが明らかになった。

この中国版『シンドラーのリスト』は、国際的視点で南京大虐殺という歴史的事件を正面から描いていることから、

日本での上映は全面的に禁止され、日本の映画配給会社も映画を見ることさえ断ったという。

◆日本での上映を断念

日本国内で批判の声を浴びているのが、『ジョン・ラーベ』で朝香宮鳩彦親王役を演じた香川照之さんだ。

「この役は多くの人の批判を招くと思うが、自分がこの役を演じて経験したことはとても意義がある」と香川さん。

また日本国内で上映されないことについては、「日本で南京をテーマとした映画は普通上映できないし、

日本人も撮影しない。しかしこの映画が少しでも中国の人たちの苦しみを取り除いてくれるよう望んでいます」と話す。

映画に出てくる朝香宮鳩彦親王は裕仁天皇の叔父にあたる。

南京大虐殺で重大な責任を負っていたが、戦後は皇族の身分で軍事法廷に出なくて済んだ。

このような非常に敏感な役を、香川さんという日本でもよく知られている俳優が演じたことで、

不快感を示す日本の右翼の人も多い。

『ジョン・ラーベ』は4月2日からドイツ、4月28日からは中国、

11月にはベルギー、フランス、イタリア、スペインでも上映されることになっている。

しかし日本はこの映画に対して沈黙あるいは拒絶の態度をとっていたため、

『ジョン・ラーベ』は日本での上映をあきらめざるを得なかった。

◆日本人役は必ず日本人が演じるべき

『故郷(ふるさと)の香り』と『鬼が来た』などの中国映画に出演したことのある香川さんは、

中国の観客にもよく知られている日本俳優の1人だ。

去年、国内外で多くの賞に輝いた『トウキョウソナタ』にも出演している。

『ジョン・ラーベ』が世界で好評を博した後、日本国内では批判の声が聞かれるようになった。

業界の人たちは、どうしてこの映画に出たのかと香川さんに直接聞くこともあり、

「プレシャーは相当大きかった」という。

「この映画を見て、本当に日本人は残忍なことを多くしたのだということを知りました。

確かにそれを受け入れることは非常に難しい。難しいですが、現代の人たちにこの歴史を語る必要があります。

そういう意味では、私は確かにこのようなテーマの映画が好きです」

ガレンベルガー監督は、朝香宮鳩彦親王役を選ぶ際に多くの日本の俳優と会った。

しかしほとんどの俳優が出演を断り、最終的に引き受けたのが香川さんだ。

「脚本を見た時に、この映画に出るべきだと思いました。

その国際的な視点は現代の観客の反省を促すことができるからです。

多くの人が、日本人としてどうしてこのような日本人を演じることができるのかと言うかもしれませんが、

この役はやはり必ず日本人が演じるべきなのです」

   

この映画についてどう思うか、これだけの情報では難しいです。

歴史上の事件を扱う映画はこういうものなのか。

以前、映画で歴史が勉強できると思って、実行したことがありました。

でも十分気をつけないといけないと思いました。

今までの自分の教え方は良かったのだろうか?一面しか教えていなかったのでは。

ふと、積読(つんどく)してあった本を思い出しました。

その本の名は「映画でまなぶ世界史」(家長知史著/地歴社)。

1995年からの積読。読んでみようかな。

     

次のサイトの映画評も参考になった。

http://yohnishi.at.webry.info/201108/article_12.html

 

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