巨怪伝・・・ルールを知らなかった「プロ野球の父」
今日は4月29日。
沢村栄治のことを調べていくと、正力松太郎のことを知りたくなりました。
そして読み始めたのが「巨怪伝 正力松太郎と影武者たちの一世紀」です。
佐野眞一著。文芸春秋。
分厚い本でした。660ページ。
半分くらい読んで、図書館に返す日が来てしまって、
完読ができませんでした。
文庫本でも発売されているようなので、いずれ完読したい本です。
関心のあった戦前と戦後の野球関連のところは読みました。
野球のルールさえあまり知らなかった正力松太郎が、
「プロ野球の父」と呼ばれるようになった過程が見えてきました。
もし、正力が暴漢に襲われて命を失っていたなら、
プロ野球はスタートしなかった・・・今ではプロ野球があるのが当たり前ですが、
プロ野球が日本に根付いて当たり前になるまでに正力松太郎は重要な役割を果たしました。
プロ野球はそれほどあやうい存在でした。
プロ野球を始めたいと思っていた人たちに頼られ、
その事業に乗り出し、最後には自分の手柄にしてしまう。
そんな力(魅力?実力?行動力?)を正力松太郎は持っていました。
沢村栄一投手に関する記述については、次の投稿で。
一つ、本書の中で、千田是也(せんだこれや)さんについての記述がありました。
1904年生まれ、1994年に亡くなった演出家・俳優。
名前だけは聞いたことがあった人です。
関東大震災のときに、朝鮮人に間違えられて殺されかけました。
現場が千駄ヶ谷だったので、千駄ヶ谷のコリアンから、
千田是也という芸名が作られたそうです。
ものすごい量のエピソードのつまった本の小さなお話。印象に残りました。 (つづく)
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