図工の授業5・・・絵の「いいところ」
今日は11月26日。
前投稿のつづき。
授業をやるつもりのない人にとっては関心のないことですが、
担任している子どもたちが書いたことを一部掲載します。
「エプソムの競馬」のいいところ。
・動いている感じがする。
・ちゃんと走っているように見える。
・細かいところまで描けているからすごい。
・雲の形が本物のようでいい。
・光が当たっているところと当たっていないところでは、色の使い方が違う。
・日なたと日かげの境目の色使いがすごい。
・馬の陰の描き方がうまい。
・馬や人物が本物のように描けている。写真のようでいい。
・奥行きがよくわかる。
・競馬の真剣さが伝わってくる。
・服の色などあざやか。
・馬の筋肉までわかる。つやもわかる。
・立体感がある。
・草のあるところ、土のところがあって、本物のようでいい。
・馬の顔の表情が細かい。
最後の「馬の顔の表情が細かい」については、
関係することが、先に紹介したサイトに書いてありました。
※「賢者の石ころ 徒然にフランス・ロマン派の先魁『テオドール・ジェリコー』」html
「突撃する近衛竜騎兵士官」
ジェリコーの1812年の作品。
本当は街角で馬が立ち上がるシーンを見て、絵を描くことにしたもの。
人物は後から付録でつけたものだと以前読みました。
したがって、馬の方が細かく描かれています。
ジェリコーにとっては、馬が描きたかった絵です。
「エプソムの競馬」もそうだったのでしょう。
「冨嶽三十六景 隅田川関屋の里」のいいところ
・木の形、枝分かれなど本物のようでいい。
・色がカラフルでいい。
・服がなびいていて、風が当たっている感じが出ている。
・色がはっきりしているのがいい。
・雲の描き方が渋い。
・赤富士がきれい。
・草の1本1本がしっかり描かれている。
・服が細かいところまで描かれている。
・浮世絵に見えない。(版画に見えない)
・空の色使いがいい。
・馬が走っているのがよくわかる。
・「和」っぽい感じがいい。
・遠くのものと近くのものというのがわかりやすく描かれている。
・雲は本物とは違うけど、想像力がいい。
・馬の毛までしっかり描いてある。
・木がいろいろな向きに上手に描けている。
・走っている感じを出すためか、服がバタバタしている感じがいい。
ちなみに、どっちの絵がいいか聞いたところ、
32名の子どものうち、
「エプソムの競馬」25名
「冨嶽三十六景 隅田川関屋の里」7名でした。
指導員の先生が、「6年生ぐらいだと写実的な絵を好む」と言われました。(つづく)
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