海軍工廠跡地見学3/薬筒乾燥所跡/防空壕跡
今日は8月10日。
前投稿のつづき。
③薬筒乾燥場跡
・配電盤のあった場所からトンネルをくぐって移動すると、薬筒乾燥所跡へ。
・弾丸を弾き飛ばすために、火薬を詰めた薬莢(やっきょう)を弾丸の下部につけた。
薬筒は、火薬を詰めた円筒形の入れ物。ここは薬筒を作っていた場所と思われる。
・建物の西半分の屋根が、風雨にさらされて崩壊している。
・東半分もかろうじて建物の形を保っているが、危険な状態である。
・触れたり、入ったりしないように、外から眺めるだけの見学。
・建物の壁の表面はモルタル。その奥はレンガ。壁はかなりの厚みがある。30㎝ほど。
・壁は丈夫にできているが、屋根はそうではない。
・火薬を扱う建物全般に言えることだが、万が一火災になった場合、
火柱が上に行くように屋根が吹っ飛ぶようになっている。
・横の建物への類焼や被害を少なくするため。
・万が一横に火柱が行っても被害を少なくするため、建物は土塁に囲まれている。
・電灯は天井に埋め込まれたものだった。
スイッチが入った時に火花が室内に入らないようにしてあった。
・戦後、部屋にはつる下げ式の電灯が設置されている。
・建物は尺貫法ではなくメートル法で作られている。
・日本の海軍は、イギリス海軍をお手本にして作られたのでメートル法が採用されている。
・1間ではなく、2m。したがって入口や窓枠など大き目である。
④防空壕跡
・防空壕跡。考古学の手法で掘られたもの。深くない。腰をかがめて入らざるをえない。
・上は板を渡して軽く土をかけたものだった。
・爆風を避けるための防空壕であって、直撃弾を受ければ役に立たず。
・この場所は、海軍工廠の北のはずれ。建物もまばら。
・海軍工廠の中心ブロック辺りには、コンクリート製の立派な防空壕もあったと言われる。
・地下には試射場もあった模様。
※これらのことが明らかにされていない。
軍事工場であったため、秘密のベールに包まれていたということか?
・雑木林の中に点在するくぼ地は、防空壕跡。(つづく)
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