放射性廃棄物の番組2・・・人工バリアは1000年
今日は8月20日。
夏休みにいろいろなことを書いてきましたが、
やっぱりエネルギーのことが中心だったかな。
今回もエネルギーネタ。
8月11日放映の「報道ステーション」で、高レベル放射性廃棄物について特集をしていました。
以前、「サンデーモーニング」で放映した内容と一部かぶりましたが、
新しい内容も多々ありました。
番組内容をまとめていきます。
・特集のタイトルは、上記の通り。
・この写真で注目は、高レベル廃棄物が溶かされたガラスと混ぜられ
固化した状態で入っている円筒管。
以前の投稿で、現在日本にはこの管で計算して2万4千本の廃棄物があると言っていました。
ただ管のサイズが不明でした。
古館さんの隣にある管の模型は、実物大とのこと。
これが2万4千本。すごい量です。
・北海道幌延(ほろのべ)町で高レベル放射性廃棄物を地下に埋める研究がおこなわれている。
・施設の名前は幌延深地層研究センター。
・2005年から建設が進んでいて、今も建設中。
深さ600mまでの深さの穴を掘り、処分に適した環境を研究するのが目的。
予算は600億円。
核廃棄物は待ちこまないという地元と約束している。
しかし、住民は研究施設がそのまま最終処分場になるのではという不安がある。
・具体的には、岩盤の状態や、放射性物質を運びかねない地下水の様子などを研究している。
・高レベル放射性廃棄物は、はじめに溶かしたガラスと混ぜて、
ステンレス容器に入れて、50年ほど冷やす(?)。
※「何度聞いても、映像では50年と言っている。50年も冷やすんだ。常識が通用しない)
・その後、金属の容器に入れて、
さらに粘土で囲んで、人工バリアで漏出を防ぐ。
・高レベル放射性物質が安全になるまでには、10万年がかかる。
・地下水が流れ出ている地層があった。やわらかい堆積層ではこういうことがある。
最終処分場としてはよくない。
しかし、やわらかい堆積層は、放射性物質を吸着させる性質があるとのこと。
・ヨーロッパではかなり硬く古い岩盤が岩盤があるが、
日本は新しくやわらかい地層であるし、地震や火山が多い国。課題多し。
・原子力発電についてはいろいろな議論があるが、
原子力発電がなくなっても、地層処分は必要。すでに廃棄物は存在するから。
・世界で12カ国が廃棄物を地下処分しようと計画している。
・高知県東洋町が、最終処分場に立候補したが、住民の反対で頓挫。
・それ以後立候補する市町村はない。
・人工バリアは、地下水で腐食が起こる。
人工バリアが持つのは、10万年のうちの1000年!
・残りの9万9000年は、周りの岩盤に閉じ込めるしかない。
・幌延町には現在年間1億3000万円の交付金が支給されている。
・もし最終処分場候補地となると、最大90億円の交付金が支給される。
幌延町住民の中には、賛成派もいる。
以上が、番組のおよその内容。
衝撃だったのは、人工バリアは永久ではないこと。
なんと1000年のみ。
いやいや1000年だって、すごい長さ。
結局10万年が長すぎるわけです。
原子力発電は、この高レベル放射性廃棄物がネックです。
やはり減原発。なるべく早く。
コメント