歴史秘話ヒストリア「宮沢賢治」
今日は10月30日。
声優の野沢那智さんが亡くなったというニュースに驚きました。
72歳。
洋画大好きだったので、野沢那智さんの声はたくさん聞きました。
アラン・ドロン、ブルース・ウィリス、アル・パチーノ、
ジュリアーノ・ジェンマ、ロバート・レッドフォードなどなど。
アニメの「チキチキマシン猛レース」のナレーター(実況)もこの人だった。
声はずっと残る。声はまた出会える。
5月12日放映の「歴史秘話ヒストリア 雨にも負けぬサラリーマン~宮沢賢治 最期の2年半~」を見ました。
これが2回目の視聴。より内容が心に染みてきました。
6年の国語の授業で、西本鶏介さんの「宮沢賢治」を勉強してきました。
しかし、情けないことに、教科書の文章から、
私は宮沢賢治の理想がよくわかりませんでした。
しかし、教材研究をして、授業でやって、
その上で、この番組を見ると、
宮沢賢治が目指した理想が見えてくるように思えます。
お互い相手のために尽くすこと、そしてみんなが仲良く幸せに過ごす世界。
宮沢賢治は自らが農民のために、会社のために一生懸命に働き、
そのために体を壊します。
死期が迫っていることを感じ、まだやりたいことがたくさんあることを思って作ったのが、
「雨ニモマケズ」でした。
この作品は、賢治死後、偶然カバンの中の手帳に書かれているのが見つかったもの。
農民への思いもあったと思いますが、
まだ生きたい、生きてこうなりたいという宮沢賢治の願いなのだろうなと思います。
子どもたちにぜひ暗唱させたいと思いました。
私は番組を録画して繰り返して見ました。
しかし、録画していなくても見られます。
ビックリです。便利な世の中になりました。
※「連ドラ庭園 蔵KURA」http://gurublo.com/dm/2010_02/rekisi/100512_3_1.html
まだこの番組を見ていない人はぜひ。
「雨ニモマケズ」誕生の過程はぜひ知っておきたい。
この作品がもっと好きになります。
雨ニモマケズ
宮沢賢治
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾(よく)ハナク
決シテ瞋(いか)ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭(かげ)ノ
小サナ萱(かや)ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束(たば)ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワ(けんか)ヤソシヨウ(訴訟)ガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ
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