« 松代象山地下壕見学 | メイン | 火天の城8/作者の想像力 »

2010年7月30日 (金)

火天の城7/原作を読んだ

    

「火天の城」のことを書くのは7月4日以来。

    

原作を読み終えてしばらく経った。

火天の城 (文春文庫) 火天の城 (文春文庫)
山本 兼一

文藝春秋 2007-06
売り上げランキング : 38953
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

    

     

映画だと2時間の中にいろいろつぎ込まなければならないし、

多くの年代層に受けなければならないためか、

脚本家の手腕でこうも原作と違うんだとビックリ。

主人公の棟梁岡部又右衛門の子どもは、映画だと娘でしたが、

原作は息子。それも跡取り息子。

父親になかなか認められないが、しだいに実力をつけ、

最後は父親と肩を並べるほどたくましく成長する。

読んでいて痛快な場面です。

映画でも、娘の恋人の男性が、そんな役を担うが、

跡取りでないところが弱い。

    

その他、武田側の木曽のお殿様が、

城のための杉の木の伐採をいとも簡単に許している。

映画は許していない。

こんなに変えてもいいのかな?

     

映画だと木曽から切り出した杉の木は、

城の中心になる太い木数本のように感じられた。

しかし、原作を読んでビックリ。

太い木数本以外に、500本が切りだされている。

殿さまが許さなければ、切り出せない本数である。

映画でいだいたイメージが崩壊。 

      

原作では、安土城が炎上するまでが描かれている。

精魂込めて作られた城があまりに早く炎上してしまう。

そのあっけなさ。そして主人公岡部に訪れるあっけない悲劇。

作られるまでの「じっくり」と、

そんなものは知らんよという感じの「あっけなさ」

現実が描かれているなと思った。 

     

原作は原作、映画は映画。別物と考えて楽しみたいと思った。

  

夏休みの研究で「安土城」のことを調べると、6年3組では公言している。

今から1カ月。このブログ上でまとめていきたい。

引き続き、「火天の城」シリーズとして。         

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/603251/31074365

火天の城7/原作を読んだを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8725
  • Img_8724
  • Img_8723
  • Img_8722
  • Img_8721
  • Img_8718
  • Img_8715
  • Img_8714
  • Img_8712
  • Img_8710
  • Img_8709
  • Img_8263

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉