猿払村の遺骨発掘調査の記事
昨日(5月1日)の朝日新聞夕刊の一つの記事に目が留まりました。
戦時中、北海道の猿払村で、
旧日本軍の飛行場建設のために強制労働させられた朝鮮人の遺骨発掘調査の記事です。
この記事は、ずっと過去のことを思い出させてくれました。
教師になる前の時期に、本多勝一著「北海道探検記」を読みました。
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非常にインパクトの強い本で、
興味を持ったらどんどんその場所に行き、
人と会って話を聴くことの大事さ、面白さを教えてもらった本だと思います。
この本を読んで、北海道に行きたくなり、
今の時点で、私にとって人生最大の旅行、
冬のオホーツク海沿岸(斜里~宗谷岬)徒歩旅行を実行した動機になった本です。
(1985年2月~3月)
たくさんの場所に行き、話を聴きました。体験もしました。
本多さんが取材した人にも会って話をしました。
社会科教師はこういうことをやらないとなあと、就職前でしたが思いました。
この「北海道探検記」の中に、
飛行場建設をめぐる朝鮮人強制労働のことが書かれていました。
劣悪な環境の中で働かされた人たちの中には、
異国で無念の死を迎えた人たちが多数いました。
飛行場はほとんど使用されず、終戦を迎えました。
最寄りの天北線の駅には「飛行場前」駅という名前がつきました。
確か北海道に行った時には、この駅を訪れたはずですが、
25年以上前のことで、記憶からすっかり消えています。
現在天北線は廃線となり、「飛行場前」駅もだいぶ廃(すた)れているようです。
※2009年撮影
ウィキペディアよりhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Hikoujoumae_Station_2009.JPG
終戦から65年たった今になっても、
100人亡くなったと言われているうちの19体しか遺骨が発掘されていないというのは、
とても残念なことです。
無念だっただろうなと思います。
今回の発掘調査の結果をしっかり見ておこうと思います。
北海道をまた訪れたい。
悔しいのは、「北海道探検記」を読みなおそうと思ったのに、
見つからないことです。どこに行っちゃたんだろう?
あの黒い背表紙に、
白字で「北海道探検記」と書かれた文字は鮮明に覚えているのになあ。
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