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2010年5月17日 (月)

国分寺・国分尼寺下見5/根石(ねいし)と版築(はんちく)

下の写真は、国分尼寺の回廊の発掘現場写真。

Rimg0109_3    

    

       

写真の上から下へ3列の柱の礎石(そせき)の跡がわかると思います。

ここの回廊は、中央に壁があった「複廊(ふくろう)」と呼ばれる作りでした。

礎石の場所を見ると、穴があってそこに石がごろごろしているのがわかります。

この石について調べてみました。

     

根石(ねいし)」と呼ばれる石です。

礎石の下に礎石を安定させるために、敷いた栗石(くりいし/ぐりいし)。

栗石は?

直径が15センチ内外の河原で取れる、丸みをもった石。

現在でも地盤固めのために、

栗石や、栗石を割った割栗石(わりぐしいし)が使われるそうです。

※参考http://www.kenchikuyogo.com/911-wa/010-wariguriishi.htm

      

さらに礎石を安定させるために、版築(はんちく)という工法が行われるそうです。

これは勤務校の校長先生から教えてもらったことです。

版築とは、地面を突き固める工法です。

礎石の下の基盤を固めるために、

一度穴を掘って、土を入れて突き固め、土を入れて突き固めて、

また土を入れて・・・・・

その繰り返しで強固な基盤を作り、礎石が傾かないようにしました。

     

「版築」を調べていくと、これまた面白い。

版築は土壁を作る時にも行われていた方法。

CMで、トミー・リー・ジョーンズがやっていました。

万里の長城で。

    

版築についてはもっと書きたい。

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