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2010年4月26日 (月)

金印は「封泥」として使われていた

(前投稿のつづき)

先の金曜日の朝、「封蝋(シーリングワックス)」について知りました。

(詳しくは前投稿)   

同じ日の晩、「金印」について同僚の先生と話をしていました。

1784年、志賀島で発見された「漢委奴国王」と彫られた金印です。

Kinin008

    

     

     

    

    

歴史の授業で、金印にこだわった授業をやると聞いて、

それは面白そうといろいろ話をしていました。

ふと思いついた疑問を尋ねました。

「ところで、金印ってどうやって使っていたの?」

     

当然、判子として、朱肉をつけて押印する使い方だと思っていました。

でも予想外の答えが返ってきました。

手紙に封をする時に、粘土を張り付け、その粘土に押すのだそうです。

ビックリ。

これって、朝紹介されていた「封蝋(シーリングワックス)」と同じではありませんか。

さらに、その方法を「封泥(ふうでい)」と言うそうです。

そういえば金印の文字は、判子のように凸ではなく、凹です。

粘土に押せば、文字が浮き上がる仕組みです。

Kinin0061    

    

     

     

Kinin007   

      

    

      

※写真引用http://www.st.rim.or.jp/~komatsu/kinin.html「国府物語」

     

   

金印については、今まで何回も教えてきた教材ですが、

「封泥」のことは知りませんでした。

新しいことを知るのはうれしいこと。

「封泥」について調べてみました。

「封泥」は粘土玉に印を押しました。

メソポタミア文明での使用が認められているようです。

ヨーロッパに伝わり、「封蝋」が生まれたようです。

中国に伝わり、中国の戦国時代から後漢時代に良く使われていたようです。

※Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%81%E6%B3%A5

金印の時代と合致します。

      

このことを、私も授業で扱いたいと思いました。

先の金曜日は、「封蝋」「封泥」が同時に出てきた楽しい日でした。

          

       

もう一つ、上記の投稿を書く時に思い出したこと。

3月22日放映の「クイズ雑学王」の内容。

判子と印鑑の違い。

「判子」は印を押す道具。

「印鑑」は判子で押された印影。

判子とは、「版行(はんこう)」がなまったもので、

「版行」は印刷して発行することを意味します。

「判子」という字は当て字。

一方、印鑑の鑑は「かがみ」を意味し、印を押すと内容が左右反転して残ることから、

印を鏡写しにしたもの、印影を指します。

この2つの言葉がいつの間にか混同され、今では同じ物を指す言葉となったそうです。

   

「判子」「印鑑」んついては、いつかブログに書こうと思っていたこと。

いい機会があって、書き留めることができました。

  

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金印は「封泥」として使われていたを参照しているブログ:

コメント

勉強になりました!
ありがとうございます。
またどこかで使いたいです!

せきちゃん、コメントをありがとうございます。
書いた甲斐がありました。
今、封泥の写真がないか、
インターネットで探しています。

 大変僭越非礼な申し出で申し訳有りませんが、貴方のご住所を私に教えて頂く訳には行きませんでしょうか?何故なら今回お探しの「封泥」の写真を当方大量に所蔵していますので、重複しているもので宜しかったら進呈致しますが、如何でしょうか、勿論郵便の局留めでも結構ですから、ご勘案の上お返事を頂ければ幸甚です。封泥子 拝書

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