「月のきほん」地球照と周辺減光
月のことを調べていたら、月の写真を豊富に載せたブログを見つけました。
「銀河鉄道の月」というサイトです。
10月27日の月と木星接近の写真はここです。
http://tuiterune.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/2009109-1213.html
とてもきれいな写真です。
その写真に添えられていた文章の一部
「5秒間露光すると、地球照も写りますね。」に注目。
「地球照(ちきゅうしょう)」
前投稿で紹介した本「月のきほん」(誠文堂新光社)を読んで初めて知った言葉です。
細い月を見ると太陽に照らされていない部分も、
ぼんやり光っているのがわかります。
これが地球照で、西洋ではむかしから「新しい月に抱かれた古い月」といわれています。
地球照は、地球の照り返しが月の夜の部分に当たったものです。(55p)
「銀河鉄道の月」の写真にはちゃんと地球照が写っています。
「月のきほん」を読んで知った言葉に「周辺減光」もあります。
現在では惑星探査機がさまざまな惑星や衛星の画像を撮影しています。
それらが撮影した、地球、火星、水星、ガリレオ衛星をみてみると
かならず周辺部で暗くなっていることがわかります。
このような現象を周辺減光といいます。
球体に光が当たると周辺減光がおこりますが、
その程度は天体の表面の性質によります。
たとえば鏡のように平滑ならば、周辺減光は著しくなります。
ところが月は、この周辺減光がまったくみられない奇妙な天体なのです。
満月は、お盆のような平面を天球に貼り付けたようにみえます。(28p)
確かにそうです。
球体のはずの月ですが、
当たり前のことと思ってきましたが、実はこれは奇妙だったのです。
不思議だ。そして面白い。
コメント