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2009年4月9日

2009年4月 9日 (木)

イラガのマユには切れ口がある(実践編)

昨日のことでした。

校庭の木についているイラガのマユです。

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よく見ると、ふたに当たる部分に線があります。

その線上にカッターの刃をあてて、押し当ててみました。

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ビックリ。見事にマユに亀裂が入りました。

一部分だけ刃を押し込んだのに、

マユには上の写真のようにぐるっと亀裂が入りました。

うれしくなっちゃいました。

そっとそのふたを開けてみました。イラガの幼虫とのご対面です。

ドキドキです。

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いましたいました。

さらにカッターで慎重に殻を破っていきます。

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幼虫はふにゃふにゃしてとても柔らかい体でした。

昨年の9月からずっとこうやっていたのでしょう。

9か月。なぜそんな長くじっとしているのでしょう。

    

実験は成功でした。

マユにはちゃんと切れ口があって、ふたになっていました。

マユの抜けがらに同じような穴が開いている理由もわかりました。

「わたしの研究 イラガのマユのなぞ」(石井象二郎・文/偕成社)

には次のように書いてありました。

    

マユから成虫のガがでると、

そのマユにはふたがあいたようなあなができ、

まるで小さなつぼが、枝にくっついているようにみえます。

そして、こんなマユのぬけがらのことを、

むかしの人は、スズメノショウベンタゴなどとよんでいます。

タゴ(担桶)とは、水や牛馬のえさなどをいれるおけ(桶)のことです。

ここでは、糞尿をはこぶ肥おけにたとえており、

つまり、スズメの肥おけというわけです。

だれがこんな名まえをつけたか知りませんが、

とてもうまく、

おもしろくいいあらわしていて、感心します。(11p)

    

この実験、面白かったので、

若い理科の先生を誘って、2回目もやってしまいました。

今日もまたやるかも。皆さんもいかがですか?

   

前任校と違って、校区に田んぼのない学校。

いかに自然と触れ合うかが自分の課題でした。

どうにかなる。

   

イラガのマユには切れ口がある(理論編)

51wbgvdrbml__ss500_ 「わたしの研究 イラガのマユのなぞ」(石井象二郎・文/偕成社)

魅力的な本でした。

偶然見つけたことがとても幸運に思えます。

石井象二郎さんのことを少し調べました。

2004年12月10日に89歳でお亡くなりになっていました。

昆虫のことにいろいろ疑問をもって、一つ一つ解明していった方のようです。

    

この本の中で、イラガのマユはとても硬いと書いています。

実際に触ってみると実感できます。

つぶれそうでつぶれません。

    

どれくらいの力(圧力)にたえられるか、機械ではかった人がいます。

(中略)

マユの上におもりをのせていき、どれほどの重さまでたえられるか、はかっていきます。

そのけっか、マユの長軸方向では平均7.7キログラム、

短軸方向では平均6.4キログラムまで、

マユはつぶれずにたえることがわかりました。(17p)

   

こんな硬いマユを、イラガの成虫はなぜ突き破って出てこれるのか、

石井さんの関心はそこに向けられ、解明していきます。

マユの上部にカラが薄い部分があり、

そこが切れ口で、ふたのように開けることができると言うわけです。

そうなんだ、と思って読みました。

これは実際にやってみようと思いました。

心当たりがあったからです。

イラガのマユの、成虫が抜けたものはすべて同じような穴が開いていること。

まだ抜けていないマユに、確かにふたの部分に線があったことです。   

次の投稿で、実際にやったことを書きます。

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