ウバのつく言葉いろいろ
ウバタマムシのことを前回書きました。
ウバといえばこの2つの意味。
【乳母】
母親に代わって乳児に乳を飲ませたりして、養育する女。おんば。めのと。
【姥】
年とった女。おうな。老女。老婆。
ウバタマムシの場合は、姥の意味でしょう。
他にウバがつく言葉を国語辞典で探しました。
【姥桜】(うばざくら)
1 葉が出るより先に花が開く桜の通称。ヒガンザクラ・ウバヒガンなど。葉がないことを「歯無し」に掛けた語という。
ソメイヨシノも姥桜と考えていいのかな。
2 女盛りを過ぎても、なお美しさや色気が残っている女性。
姥桜は、「しょせん私は姥桜」のような謙遜の言葉ではなく、誉め言葉だったのですね。
何歳以上の女の人に言ってもいいのかな。
【ウバザメ】
ネズミザメ目ウバザメ科の海水魚。全長10メートル以上、体重は2トン以上で、ジンベイザメに次いで大きいサメ。外洋の表層を遊泳し、動物プランクトンを餌にする。日本近海には春先に現れ、性質はおとなしい。肝油をとる。ばかざめ。うばぶか。
体側部にある非常に長い鰓裂(さいれつ)を、老婆の皺に例えて名付けられたようです。
次のサイトを参考にしました。
http://www.ysc.go.jp/ysc/info/news/news76-1.html
この写真の、胴体にあるしわが鰓裂。
【ウバユリ】
ユリ科の多年草。常緑樹林の樹陰に生え、高さ約1メートル。葉は茎の中ほどにつき、楕円形で先がとがる。夏、緑白色の筒状の花が横向きに咲く。
花盛りのころには根元の葉が枯れてなくなることから,「歯のない姥」を連想させ、この名がついたようです。
次のサイトを参考にしました。
http://aoki2.si.gunmau.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/ubayuri.html
【乳母車】(うばぐるま)
乳幼児を乗せて押して歩く小さな四輪車。明治初期に日本に伝わる。
え、乳母車は明治時代に伝わった?
1879年(明治12年)に輸入されたとのこと。
ということは、「子連れ狼」の乳母車はおかしい。
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