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2008年8月24日 (日)

竹野内豊さんがナレーターをした映画「明日への遺言」

映画「明日への遺言」(2008年)を見ました。

原作は大岡昇平さんの「ながい旅」

ながい旅 (角川文庫 お 1-2) ながい旅 (角川文庫 お 1-2)
大岡 昇平

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あらかじめ読みました。

岡田資(たすく)東海軍管区司令官が、名古屋空襲のときに不時着した米兵を処刑。

そのことでBC戦犯として、部下とともに裁判が行われました。

この時の裁判の記録をもとに、弁護士が、検事が、証人が、判事たちが何と話し、

もちろん岡田中将がどう話したかを淡々と書いてありました。

正確に冷静に、岡田中将を中心とした裁判を浮かび上がらせようとしていました。

責任はすべて自分にあるとし、部下を減刑させていく岡田中将。

そして自分は絞首刑台へ。軍人はこうあるべきと思った通りの行動を通したのでしょう。

   

文庫本のはじめに何枚か岡田中将の写真があります。

こうと決めたら実行する強さを感じる顔です。

   

映画を見ました。Ashitahenoyuigon01_1024

   

 

   

この原作をどうやって映画化するのだろうと思いました。

原作通りの雰囲気の映画でした。

淡々と、正確に。舞台は裁判所の法廷がほとんど。

こんな盛り上がりを抑えた映画もあるんだ。

でも伝わってくるんですよね、じわっと感動が。

抑揚のない竹野内豊さんがナレーター役に選ばれたのも納得。

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