「がばい」で道徳の授業
金曜日の晩に「佐賀のがばいばあちゃん」(2006年)が放映されました。
この映画は、マンガ「がばい~佐賀のがばいばあちゃん」(石川サブロウ作/集英社)を見た後に見るべきではなかったです。
マンガのイメージが頭に強く残りすぎて、
そのイメージと違うところが映画で出てくるたびに違和感がありました。
素直に見れない自分がわかりました。
母親と別れておばあさんのところへ行くのは小学2年生。
なのに、映画の子役はもっと年が上の子。
映画では親との別れのシーンで共感できませんでした。
マンガでの主人公は、あどけなさがあふれる表情でした。
おばあさんの家があまりに立派でした。塀まであって、マンガの家とは違いました。
サークルで、ある先生から「石川サブロウの絵はいい」と言われました。
石川サブロウさんの他のマンガについては知りませんが、
確かに「がばい」での登場人物の表情豊かな顔、そして緻密なバックの絵はいいです。
このマンガを見て、道徳の授業でやってみようと思わせてくれました。
なかなか自分で資料を見つけ、どの部分を使うかを決め、発問を考えて道徳をやることは少ないです。
でも「がばい」でやってみました。
「お父さんお母さんにくらべて、おじいさんおばあさんは?」の発問で始まり、
「がばいばあちゃんの家では、食べ物はあるとっておきの方法で手に入れていました。どんな方法でしょう?」と聞きました。
ヒントを言いながら、川に流れてきた野菜をとり、材木は燃料にして使ったと言いました。
「川に仏壇が流れてきました。おばあちゃんはどうしたと思いますか」
「川にげたが片方流れてきました。どうしたと思いますか」と発問を続けました。
仏壇は壊して燃料として燃やし、
げたはもう片方が必ず流れてくるからとっておけとおばあちゃんは言います。
そして、おばあちゃんの予言どおり、数日後にげたのもう片方は流れてきました。
年輩者は、体力的には劣るかもしれませんが、
長く生きてきて培ってきた知恵は素晴らしいことに気づかせたかった授業です。
どれほど子どもたちに伝わったかな?
コメント