今日は1月21日。
本「気にしない技術」(香山リカ著/PHP新書)より。

私のこの情けない一例でもわかるように、
「気になってどうしようもない」ケースのほとんどは、
じつのところ「気にする必要がない」か「気にしても意味がない」ことで、
むしろ「気にすることで、さらなる事態の悪化を招く」のです。
そうなると、悩み多き私たちの人生をうまく生き抜くために必要なのは、
「気にする原因がなくなるように、一つひとつ問題を解決していくこと」ではなくて、
「最初から気にしないようにすること」なのではないでしょうか・・・・。(8-9p)
「テレビで話題の〇〇を早く手に入れなければ」とか、
「☐☐をマスターしなければ職場で取り残されるかも」とか、
あるいは「あんなこと言っちゃって、どうしよう」とか、
自分をとりまくさまざまな情報や出来事について、
必要以上にあれこれと気にしすぎて、
心のエネルギーを消耗してしまうのだけは避けなければならないと思うのです。
困難な時代だからこそ、それを乗り切るために、気にしない。気にしすぎない。(10p)
この本の内容は、この考えからスタートしています。
そうだそうだと思いたい。
どっぷり気にするタイプなので、この本に期待したいと思って読みました。
責任感が強ければいいわけじゃない。
マイナスの感情のループにはまってはいけない。(49p)
※ループ=ここではらせん状の輪のことを言っていると思います。
私の診察室にも、「仕事の失敗がきっかけでうつ病になった」という人がたくさんいらっしゃいますが、
その”失敗”のレベルはほんとうにさまざま。
「コピーがズレて用紙を10枚ムダにちゃって」という人から、
「投資判断を誤って数千万円の損を出した」といった人もいます。
つまり、失敗の大きさと、それが招く個人的なダメージには、
はっきりとした相関関係はないのです。
では、どうしてこの人たちはみな、同じようにうつ病になってしまうのかといえば、
それは、「ああ、しまった、失敗しちゃった。自分ってダメだなあ、ミスばかりだ・・・」と、
どんどんマイナス感情のループにはまってしまうからです。
いったんそうなると、入り口が「コピー10枚の失敗」でも
「損害額5000万円」でも、出口は同じということになってしまう。
だから、まずはマイナス感情のループの入口に近寄らないようにすることが大切なのです。(52-53p)
賛成します。私はこのマイナス感情のループにはまりやすかったです。
大きな病気になって、それ以後「さあ、どうやって切り抜けるか」「まあどうにかなるか」と
考えられるようになってきました。
香山リカさんはこう書いています。
「失敗した自分」を客観視するクセ(53p)
「結果は結果として事実をクールに受け止め、そこから感情を切り離す」(53p)
失敗がわかった際に、「マズイ」とか「困った」といったマイナスの感情が勝手に動き出さないよう、
脳にストップをかけることが大切なのです。
具体的にどうしたらいいかというと、
「もう一人の自分が、ちょっと高いところから今の自分を見下ろしている」様子をイメージするといいでしょう。
そうして失敗した自分の姿を客観視することで、
一時的に感情をフリーズできます。
そうすれば、おのずとやるべきことも見えてくるはずです。(53-54p)
ここで気をつけなければならないのは、感情を切り離すあまり、
調子に乗って失敗の原因をほかになすりつけてしまうこと。(54p)
「さあ、どうやって切り抜けるか」と考えるのは、少しは客観視できた時のセリフだと思います。
「さあ、どうやって切り抜けるか」「きっとどうにかなる」のセットでものごとを考えられる時は、
大丈夫だ。
(つづく)