本「ダイオキシンから身を守る法」を読む/1998年発刊
今日は令和7年2月2日。
この本を読みました。
「ダイオキシンから身を守る法」(宮田秀明監修/成星出版)
1998年3月出版の本です。
翌年の1999年、政府はダイオキシン類対策特別措置法を
制定しています。国をあげて、ダイオキシン類を削減する活動が
始まりました。
それまで、散々家の庭でゴミを燃やし、
学校でも焼却炉で年度末にゴミを燃やすのが恒例でした。
焚き火だって、へっちゃらにやってきたので、
なぜかこの頃から、その煙には猛毒ダイオキシンが含まれていて、
人類はだんだん蝕まれていると報じられるようになりました。
家ではゴミが燃やせなくなり、
学校にあった焼却炉は燃やせないどころか、
撤去されるようになりました。
あれよあれよという間だったように思います。
その頃、その直前に出版された本です。
昔と何が違うのかというと、
ビニールやプラスチックなどを燃やすことで
ダイオキシンが発生しているというのです。
そうか、人間が作り出して、便利だからと普及した
ビニール、プラスチックがいけないんだ・・・
世の中が発展すると善と悪があるんだな・・・
と、当時思ったかどうかも忘れました。
本から引用します。
また、家庭でゴミを燃やしても、ダイオキシンはでます。木や草など
の自然のものを燃やしたときにはダイオキシンの発生は少ないのです
が、人間がつくり出した合成化合物を燃やすと、大量に発生します。
以前はゴミを減らすために、燃えるもの"は家庭で燃やすように指導
した自治体もありました。しかし、結果的には高濃度のダイオキシン
汚染地区を生み出すことになってしまったのです。
燃えるものはなんでも燃やしてしまえばいいという考えはたいへんな
間違いです。自然のものを燃やしてもダイオキシンは発生しますし、
人工的につくられたものはさらに大量のダイオキシンを発生するので
す。 燃焼管理ができない小型簡焼却炉でゴミを燃やしたり、野焼き
することは、いますぐやめてください。
(58〜59p)
そうです、出すゴミを減らすために、
家庭で燃やすことは推奨されていたんです。
それがガラッと変わってしまいました。
こんな風景はなくなりましたね。
(72p)
ダイオキシンは、食べ物を通して人間が摂取して、
それが体に蓄積して、体を蝕むと言われていました。
母乳にはたくさんのダイオキシンが含まれていて、
それが赤ちゃんに母乳を通して入ってしまうことが
とても心配されました。
この章では、日本をおおっている猛毒ダイオキシンの恐怖からのがれ
るために、わたしたちができる”身を守る法を考えてきました。
まず第1は「ダイオキシンを出さないようにする」ことでした。その
ためには、ダイオキシンのもととなる塩素をふくんだ人工物を使わな
い、もし使ったとしたら分別して“燃えないゴミ“として出して、決し
て家庭で燃やさないようにする。リサイクルできるものはリサイクル
して、ゴミを減らしていく。これらのことをわたしたちがすぐに実行
すれば、かならずダイオキシンは減るのです。
2番目は「体に取り入れるダイオキシンを少なくする」ということで
した。ダイオキシンは体内に取りこまれると、なかなか外に出ていき
ません。ですから、ダイオキシンをできるだけ取りこまないようにし
なければならないわけです。そのためには、ダイオキシンに汚染され
た食物をとらないことが必要です。
最後に、「体からダイオキシンを追い出す」にはどうしたらいいかに
ついてふれてきました。それは、食物繊維や葉緑素をバランスのよい
食事のなかでとるようにすることで実現できるのです。また、赤ちゃ
んを産んだばかりの人には、母乳をしぼりつづけることによってダイ
オキシンを体外へ排出する方法がかなり効果的です。
以上の3つの身を守る法"は、わたしたち1人ひとりができることなの
です。このことをみなさんがよく理解し、すぐに実行に移せば、いく
らダイオキシンが猛毒で人類にとって恐怖の対象だからといって、こ
わがる必要はありません。
わたしたちは自分たちで身を守ることができるのです。なす術がない
と思って、暗い気持ちになっている方、暗くなる必要なんてありませ
ん。あしたからではなくきょうから身を守るために行動しましょう。
そして、わたしたちの子孫のために少しでもよい環境を残すようにし
たいものです。
(162〜163p)
こんなに言われていたダイオキシン。
現在はほとんどニュースとかには出てきません。
なぜ出なくなったのか。
気になっていました。
先日のYouTube動画で、武田邦彦さんが、ダイオキシンに触れました。
ダイオキシンはやはり毒です。
毒ですが、人類は火を扱ってきました。
もうずっと昔からです。
したがって、当初はダイオキシンの毒で死んだ人間もいたでしょうが、
長く火を扱った歴史のおかげで、人間は、人類は、
ダイオキシンの毒に耐性ができたのだそうです。
だから、人間にとって、ダイオキシンの毒は、
危険なものではないわけです。
この動画は、「トモダチTV 武田邦彦のホントの話。」なんですが、
どの日の放送だったか、探しましたが、見つかっていません。
そのことには触れていませんが、
ダイオキシンについて語った動画はここにもあります。
YouTube: 【武田邦彦】ダイオキシンの嘘と共通する温暖化の嘘【武田教授 youtube】
ダイオキシンの報道は2004年くらいからなくなりました。
報道が終わったら、ダイオキシン患者もいなくなりました。
ダイオキシンと温暖化。
ダイオキシンは今思えば「騒動」でした。
温暖化はどうなのだろう?
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