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2024年6月20日 (木)

20240519南沢山・横川山② ミヤマシキミ ギンリョウソウ

   

今日は令和6年6月20日。

  

数日前の山の報告の続きです。

  

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ミヤマシキミと同行者に教えてもらいました。

「シキミ」と聞くとドキッとします。

猛毒のシキミを想像しますが、

ミヤマシキミも赤い実は有毒です。

シキミはマツブサ科ですが。

ミヤマシキミはミカン科。

葉をちぎると、ミカンのような香りがするそうです。

ミヤマシキミは、ネットで見ると、花の塊が球形です。

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庭木図鑑植木ぺディア ミヤマシキミ

私が見たのは、球形になる途中の姿だったのでしょう。

    

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ギンリョウソウ。

久々に見ました。

今回、疑問に思ったのは、光合成をしないのに、

なぜ地面から出てくるのでしょう。

調べました。面白いことがわかりました。

academist journal “ゴキブリ”にタネまきしてもらう植物「ギンリョウソウ」

ここを参考にしました。

  

引用します。

  

植物のなかには光合成をやめてしまい、菌類(キノコやカビの仲間)

から栄養を奪って生きるものが知られていますが、ギンリョウソウ

もそんな「菌従属栄養植物」の1種で、ベニタケ類の菌糸から栄養を

得ています。特に光を必要としないため、暗い森の中でも難なく暮

らしていけます。もっとも地上部に植物体が現れるのは、花を咲か

せ、実をつけるための約2か月間だけです。

  

ここになぜ地面から出てくるかが書いてありました。

実をつけるためだったのですね。

そりゃそうだ。

実をつけるのは大事な役目。

最近、アレチヌスビトハギの光合成を阻止することに夢中であるため、

地上出てくるのは光合成のためと、偏った考え方をしていました。

  

上記サイトから引用を続けます。

  

ギンリョウソウの実は亜球形(幅1cm余り)で、くすんだ白色をして

います。中には果肉と多数の微小なタネ(長さ約0.3mm × 幅0.2m

m)が詰まっています(タネの数は平均937.3個)。タネの皮(種皮)

はとても頑丈で、カミソリ刃で切断するのも難儀するほどです。実は

熟すと落下、あるいは果茎ごと倒れますが、薄暗い森の地面の上では

目立ちません。また、香りもなく、嗅覚に訴えその存在をアピールし

たいわけでもないようです。さらに、果肉を舐めても(ヒトの味覚で

は)甘さが感じられません。目立たず、匂わず、味もなし。一体どん

な動物を呼び寄せたいのでしょうか。

  

果肉を舐めています。さすが研究者?

写真を転載。

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摂食痕のある実

淡褐色の微小種子が筋状に並んでいる。右下は実からとり出した種子

   

最近「食痕(しょっこん)」の漢字熟語をよく見ます。

昆虫と食草のことを勉強すると、出てきますね。

  

ギンリョウソウの実を食べ、タネを食べる生き物は、

モリチャバネゴキブリでした。

写真を転載します。

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ゴキブリと言っても、家には住み着かないのが、

モリチャバネゴキブリ。

家に住み着くのが、チャバネゴキブリ及びクロゴキブリ。

チャバネゴキブリとモリチャバネゴキブリの区別は、

胸部の黒線だそうです。

長谷ダム いきものカレンダー   

このサイトから写真を転載。

まずはチャバネゴキブリ。

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黒い2本線が平行。

  

モリチャバネゴキブリ。

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黒の2本線が、腹部の方で、曲がって、ふっつきそうになっています。

 

これが違いだそうです。  

Wikipediaによると、明治・大正時代は、モリチャバネゴキブリは、

チャバネゴキブリと混同されて、駆除されていたそうです。

災難でした。

以前、静岡県の山の中で出合ったオオゴキブリ。

そしてモリチャバネゴキブリ。

ゴキブリは、先に山の中で出合いたかったなあ。

すっかりゴキブリには、拭いされない悪いイメージがついています。

  

話は戻って、タネを食べたモリチャバネゴキブリが、

移動して糞をすると、タネも拡散するわけです。

ギンリョウソウと共生関係にあるわけです。

  

  

ギンリョウソウについていい勉強ができました。  

  


  

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