TBS報道特集「安楽死」/スイスで安楽死をした日本人女性
今日は令和6年3月17日。
昨日のTBS局の番組「報道特集」で、
安楽死が取り上げられました。
安楽死が取り上げられたきっかけは、
ALS患者の女性の依頼を受けて、
医者が薬物を投与して殺害した裁判の判決が出たことです。
医師は、18年の懲役を言い渡されました。
番組では、安楽死に賛成で、自ら外国のスイスで安楽死をした
日本人女性のことを紹介していました。
日本では安楽死が認められていないので、
外国での安楽死を望んだのです。
彼女は若い時から海外に出て、
積極的な活動をされていたようです。
しかし、50代でパーキンソン病を発症。
婚約をしていたフランス人男性とは婚約破談。
その後、両親を看取り、1人で生きていくのが
難しいということで、安楽死を選択しました。
パーキンソン病の苦しみがわかっていないので、
簡単なことは言えませんが、
1人で生きていくのがたいへんなら、
福祉に頼ればいいのにと思ってしまいます。
他の人たちの助けを借りて生きていくべきであり、
まだそのような仕組みができていないなら、
福祉の充実を進めるべきだと思います。
ただその女性は安楽死を実行します。
64歳でした。
安楽死の直前に、記者が女性に安楽死について聞いています。
Yahoo!ニュース 「安楽死」を考える スイスで最期を迎えた日本人 生きる道を選んだ難病患者【報道特集】
このサイトから引用します。女性の名前は迎田良子さん。
迎田良子さん(64)
「安楽死に関して討論してほしいと思う。日本でもいつか、安楽死が
合法化されることを願っています」
パーキンソン病は手足が震え、徐々に体が動かなくなるなどの難病だ。
ただ、それ自体で死に至る病ではない。
迎田良子さん(64)
Q.安楽死が仮に認められていなかったら?
「辛くて身体が痛みが続きますから、だんだん動けなくなってくるの
で、首を吊って死んだかもしれない」
(中略)
迎田良子さん(64)
「不快さ、体の痛みを代わってくれるわけではないので、進行性の難
病なので、私はもう安楽死を選びますね」
(中略)
迎田良子さん(64)
「私って用意周到なのよ。ああいう家庭に育ったから。人に甘えると
いうのが下手くそなのかもね」
準備が進む中、あらためて安楽死を思いとどまることができないか尋
ねた。
迎田良子さん(64)
Q.今すぐに死が迫っているわけではないですよね。まだまだ生きられ
ると思うんです 「生きられるけど、何が嫌なのかというと、痛みなん
じゃないですか。痛みと不快感」
迎田さんの生い立ちは、両親と兄の4人家族。
両親は不仲で、母親が自宅に連れ込んだ交際相手に、暴力を振るわれ
るなどしたため、迎田さんは小学生の頃から、早く家を出て自立する
ことを夢見ていたそうです。
そして希望通りに、海外に出て活躍しました。
親に頼ることができなかったのは、甘える体験不足かもしれませんね。
福祉の力を借りて、生き延びる手を選べない理由かもしれません。
迎田良子さん(64)
Q.難病を抱えた人は福祉も少ないから「自分は本当は生きたいけど、
安楽死した方がいいのかな」と思ってしまう人が出ると思うがどうで
すか?
「難病だから誰でも(安楽死をして)いいというものではないですよ
ね。病気になったから嫌だ、安楽死だというのではない」
「基本は生きることですから。でもそれがやむを得ないときに安楽死
があるってことだから。そこのジャッジをね、しっかりしないと」
迎田さんは、難病の痛みを安楽死の理由にしていましたが、
じゃあ、他の人も安楽死の道を選ぶべきとは言っていません。
安楽死はどのような時に許されるのか。
迎田さんも明確な答えを持っているわけではなさそうです。
そうでしょうね。
安楽死について考える時に、迎田さんの発言は大事と思い、
ここに記録しておきました。
安楽死に反対する側として、ALS患者が声をあげていました。
次の記事で。
昨日の「報道特集」ですが、
安楽死に関する部分はYouTubeで早くも見ることができました。
関心のある方は、見てみてください。
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