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2024年3月18日 (月)

TBS報道特集「安楽死」/安楽死に反対するALS男性患者

   

今日は令和6年3月18日。

  

前記事の続き。

16日放映のTBS「報道特集」で、安楽死のことが扱われました。

ALSを発症してしまった女性が、医師に安楽死を依頼。

医師は薬物によってその命を奪いました。

先日、京都地裁で医師に対して、懲役18年の判決が出ました。

日本では安楽死は認められていません。

  

前記事では、スイスで安楽死した日本人女性のことを書きました。

昨晩書いたその記事に、今朝、加筆しました。

女性が安楽死について語っていることを書き加えました。

安楽死の日本での合法化を望み、自ら安楽死した人の考えとして、

書き残しておきたいと思ったからです。

  

安楽死の合法化に反対する側として、

発言をしているのは、ALS患者の岡部宏生さん。66歳。

18年前にALSを発症。

岡部さんの意見は、私には刺さりました。

前記事と同じくYahoo!ニュースから引用します。

  

18年前の48歳の時にALSを発症した岡部さん。将来を悲観し、何度

も自殺することを考えたという。

岡部宏生さん(66)

「ここのベランダから飛び降りようと具体的に実行しようとしたので

すが、柵を乗り越えられるほどの筋力が残っていなかった」

病気の進行とともに、自力での呼吸ができなくなるALS患者。

このため、人工呼吸器をつけて生きるか、つけずに死を迎えるかの選

択を迫られるが、7割の患者が呼吸器をつけずに亡くなるという。

当初、岡部さんも呼吸器をつけずに死ぬことを考えていた。 だが、

「障害に縁がない人にも生きることについて考える機会を提供したい」

との思いから生きる道を選び、障害者の現状を訴えてきた。

日本で安楽死が認められることに危機感を抱いている。  

岡部宏生さん(66)

「私も4割の時間は、死にたいと思うくらい辛いです。そんな時に『死

なせてあげよう』と言われたら、間違いなく『なら死なせて』と言って

しまうでしょう」

「安楽死が本当に必要な人以外に、どんどん広がってしまうことが恐ろ

しいです。だから安楽死に強く反対です」

介助士による24時間体制での介護が必要な岡部さん。介護していた妻が

うつ病になった時には、自身を責めることもあったという。

岡部宏生さん(66)

「こんなに介護が大変ならば、自分の家族の介護負担をなくすために安

楽死しよう、という人が必ず出てくると思います」

  

「死なせてあげようか」との誘いになってしまうのが安楽死。

納得するところです。

そしてもう一点。

周りに迷惑をかけるから、負担をかけるから、

死んだ方がいいと考えてしまう人が出てくるのは必至です。

これはおかしい。

これは社会が助ける仕組みを作らなくてはならないと思います。

私も、父親の介護はとても大変でした。

しかし、施設で面倒を見てくれたことで、

負担はなくなりました。

福祉が充実すれば、周りに負担をかけるから死を選ぶ人は

減ると思います。いや0にだってできると思います。

こういうことに政治はお金を使うべきだと思うのです。

  

岡部さんは「日本一外出するALS患者」と呼ばれている。

悩む他の患者たちの元をたずね、月の半分以上は外出している。

その岡部さんから生きる力をもらったのが、同じALSを患う佐藤

裕美さんだ。

「安楽死を認めるべきだ」との声が上がる度に、脅威をおぼえ、

生きづらさを感じていたという。

佐藤裕美さん

「安楽に死ねる制度があるのに、あえて使わなかったのだから、

『使わなかったあなたは苦労して生きることを受け入れなさいよ』

と思われてしまいそう」

しかし、岡部さんに「生きているだけで価値がある」と励まされ、

自身も前に出てその活動を手伝うようになった。

  

佐藤さんが心配する安楽死を選ぶべきなんて思う人はいないと

信じたいです。

  

パーキンソン病、ALSも残酷な病気だと思います。

特に、以前勉強したALSは精神的にダメージが大きな病気です。

だんだん体が動かなくなってくるのですが、

脳は正常なのです。

最後は目も開けられなくなり、外部に発信できず、

闇の中に生きることになるALS。

 

ALSについて、もう1本記事を書きます。  

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