本「高熱隧道」② ダイナマイトは水の存在は支障にならない
今日は令和6年3月19日。
ずっとやっていなかったことをやります。
ここでも道草 本「高熱隧道」① 犠牲者が出た日電歩道(2024年2月11日投稿)
「高熱隧道」(吉村昭著/新潮文庫)を読んで、
印象に残った文章を引用していく続きです。
今から頑張ります。
それにくらべると、ダイナマイトは、水中爆発なども可能なように水の
存在も全く支障とはならない。ただ導火線が濡れると点火しないのが難
点ではあるが、これも鬢(びん)つけ油をぬることで解決されている結
局、発破火薬も、従来通りダイナマイトを使う以外には考えられないこ
とが確認された。
(81〜82p)
隧道は高熱であるため、ダイナマイトの自然発火による
爆発が恐れられました。
高熱であるために、人夫の体に、川の水をポンプアップして
浴びせ続ける作戦をしました。
当然、ダイナマイトは濡れるのですが、
ダイナマイトは水の存在が支障にならないんですね。
ダイナマイトの原料は、ニトログリセリン。
わずかな衝撃でも爆発するニトログリセリンを、
ダイナマイトにしたのはノーベルでしたよね。
ここで少し調べました。
明治になって、日本にはダイナマイトを作る技術がなく、
貴重な外貨を使って、外国から購入して、
琵琶湖疏水の工事などに使ったそうです。
琵琶湖疏水はたくさん調べ、現地にも行ったので懐かしい。
日露戦争でも、輸入したダイナマイトを大量に使いました。
必要に迫られ、日本でもダイナマイトが作られました。
1906年(明治39年)東京砲兵工廠岩鼻火薬製造所でのことでした。
群馬県岩鼻村に製造所はありました。
現在の群馬県高崎市岩鼻町であり、製造所の跡地は「群馬の森」
と呼ばれる県立公園です。
ここに石碑があるそうです。
群馬の森といえば、最近騒がれました。
朝鮮人労働者追悼碑の代執行による撤去です。
1月29日に行われました。
話はどんどん脱線していきますが、
2月10日にTBS「報道特集」で、
この撤去について取り扱われました。
YouTubeでその番組を見ることが、今はできます。
YouTube: 「群馬の森」朝鮮人追悼碑が撤去に 「記憶 反省 友好」の思いはどこへ【報道特集】
う〜ん、やっぱりこのことは次の記事に書きます。
まだ長くなるので。
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