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2024年2月 8日 (木)

原爆とトルーマン大統領

   

今日は令和6年2月8日。

  

今度の土曜日にサークルがあります。

前回、サークルがあったのは、

1月21日でした。

その時に、「原爆投下はアメリカの汚点」というタイトルで、

A4サイズ8枚のレポートで報告された方がいました。

日本に2つの原爆が落とされたのは、

原爆投下に積極的だった当時大統領の

トルーマンの判断だったというものです。

戦争を早く終わらせ、多くのアメリカ人だけでなく、

多くの日本人の命を救うためにというのが、

原爆を落としたアメリカの理由になっています。

それもトルーマンが言ったことでした。

本当の理由を隠すための方便なのです。

原爆を落とさなくても、日本は降伏するつもりだったのです。

トルーマンは工作して、日本の降伏を遅らせてまでして、

トルーマンは、原爆を投下したかったのです。

さらにもう一人、原爆投下当時国務長官バーンズの名も出ました。

バーンズも投下に積極的でした。

戦後のアメリカが優位な立場に立てるように、

原爆投下を実行したのです。

「トルーマンとバーンズは、間違いなく極悪非道の殺人犯」と、

レポートに書かれていました。

参考文献は、「原爆 私たちは何も知らなかった」

(有馬哲夫著/新潮新書)です。2018年の本です。

  

  

この報告を聞いて、ずっと昔の記憶が浮かび上がってきました。

トルーマンは、実は投下には積極的ではなかった。

トルーマン以外に、積極的な人がいて、

その人が最終的に大統領の許可を得ずに、

原爆投下の最終命令を出した。

トルーマンは、自分が命令を出していないのに、

原爆が投下されたことを、船上で知って、

急遽、演説をした。

そんな記憶です。

どの資料を見たのか不明です。

  

土曜日のサークルの前に、ネットで調べておこうと思いました。

調べました。

そして突き止めました。

2016年8月6日に放映された番組を見ていたのです。

Img_4155

NHKスペシャル HP

「決断なき原爆投下〜米大統領 71年目の真実〜」です。

8年前にこの番組を見た時の記憶が、

蘇ってきたのだと確信しました。

調べたら、ちゃんと録画してありました。

でも動画でも見ることができました。


YouTube: 決断なき原爆投下

  

この番組で紹介されているトルーマン大統領は、

極悪非道の殺人犯ではなかったです。

原爆投下の中心人物は、原爆開発の指揮官、

陸軍のグローブス将軍でした。

この番組の中心は、1970年にグローブス元将軍に、

インタビューした音声が中心になっています。

このインタビューの3ヶ月後、グローブスは病死しています。

貴重なインタビューとなりました。

当時、グローブス将軍は焦っていました。

多額の資金を注ぎ込んで行われたマンハッタン計画。

そこでできた原子爆弾。

これを使わなければ、議会から糾弾されると考えたようです。

日本が降伏される前に、原爆投下をしたかったのは、

グローブス将軍でした。

Img_4156

トルーマン大統領は、原爆の目標は軍事施設だという考えでした。

グローブス将軍は、候補に「広島」を挙げ、

広島が軍事都市であると説明していました。

広島に原爆が落とされたことを、

ポツダムから戻る船上で聞いたトルーマン大統領は、

演説をします。

その中で、こう言っています。

Img_4157

広島が軍事都市であるという陸軍の説明を信じた演説です。

   

そして私が引っかかるのは、次のことです。

グローブス将軍が起草した原爆投下指令書。

Img_4158

内容は、具体的に投下地点が記されています。

Img_4159

Img_4160

番組のナレーターが言います。

  

この原爆投下指令書をトルーマンが承認した事実を示した記録は

見つかっていません。

大統領の明確な決断がないまま投下されることになった原爆。

人類初の大量殺戮兵器の使用は、軍の主導で進められていきます。

  

グローブス将軍の構想では、17発の原爆を日本に落とすものでした。

想像を絶します。

2発の原爆投下による惨状を知ったトルーマン大統領は、

これ以上の原爆投下を中止する命令を出します。

グローブス将軍は、次のように言っています。

Img_4161

Img_4162

トルーマン大統領によって、3発目の原爆投下は、

防がれたのです。

この番組では、バーンズ国務長官は出て来ませんでした。

逆にレポートには、グローブス将軍の名前は

出てきませんでした。
    

  

歴史の真実はどうなんでしょう?

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