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2024年1月13日 (土)

本「最高のがん治療法」③ 緩和ケアも治療方法

  

今日は令和6年1月13日。

  

前記事に引き続き、

「最高のがん治療」

(津川友介・勝俣範之・大須賀覚著/ダイヤモンド社)

より引用していきます。

   

日本ではしばしば悪い印象を持たれている緩和ケアですが、本来は積

極的治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)と並行して行うべきもの

です。

治療が行き詰まった際になって、主治医が「治療を続けるか、緩和ケ

アにするか、どちらか決めるように」と二者択一のように並べて説明

することが多いため、悪い印象が広まったのだと思います。

また、「あなたには標準治療は終了しました。もう治療はありません。

今後は緩和ケアをすすめます」などと患者さんを見放してしまうかの

ように説明することも、残念なことにいまだに多くの病院で行われて

います。

緩和ケアは標準治療の1つであり、積極的治療と併用するものという

認識が医療界でなされていないことも、誤解を生む要因になっていま

す。

そんななか、2012年6月に見直されたがん対策推進基本計画で「がん

と診断された時からの緩和ケアの推進」が重点事項に位置づけられま

した。

日本での取り組みはまだまだ実践的ではありませんが、診断時、早期

からの緩和ケアが日本中のがん患者さんに取り入れられるようになる

べきだと私たちは考えています。

(80〜81p)

  

緩和ケアは、手の施しようがなくなった時の、

死を安らかに迎えさせるための手法だと思っていました。

がんと診断された時からの緩和ケアの推進。

ぜひ、認識を新たに医者も患者も変わっていってほしいです。

  

がん患者さんが最も傷つく医師の言葉の1つは「もうできることはな

い」です。

「効果の期待できる積極的治療をすることが難しい」と言いたいので

しょうが、言葉足らずであり、いたずらに患者さんを傷つけてしまい

ます。

積極的治療だけでなく、緩和ケアも標準治療の1つなのですから(15頁)、

その意味で「もうできることはない」と言うことは問題です。

こうした医療現場でのコミュニケーション不足が患者さんをがん難民

に導き、怪しげな代替療法や医療否定本に走らせる一因になっている

と言っても過言ではありません。

(103p)

  

最後まで、標準療法で、頑張らせてほしいなと思います。

   

引用はここまでです。

  

この本は図書館で借りた本ではなくて、

自分で買った本です。

この後、本棚にしまっておきます。

もしがんになったなら、もう一度読み直したいです。

  

がんと戦う作戦を考えるために。

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楽餓鬼

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