渡り鳥は、枝を咥えて飛び立つ 本当か?
今日は令和5年10月1日。
同じ豊川市に住む親戚のおじさんから、
面白い話を聞きました。
おじさんが若い時に、フィリピンまで船旅をしたそうです。
船の甲板に枝が何本も落ちていたので、
海にポイポイ捨てていたら、船員に止められたそうです。
なぜか?
その枝は、渡り鳥が咥えていたものだそうです。
渡り鳥は、枝を加えて飛び立ちます。
飛び疲れた時には、海に枝を浮かべて、その上で休むのだそうです。
甲板に下りた渡り鳥が、休む間、置いておいた枝だそうです。
おじさんは、その説明を聞いて、
渡り鳥に悪いことをしたなあと思ったそうです。
この話は本当かどうか。
疑問に思ったので、ネットで調べました。
どうも、あり得ない話であることが結論です。
でもこの話は、広まっています。
信じたくなる話でもあるからでしょう。
1970年代には、このお話がサントリーのCMで、
語られていたそうです。
そのCMを見ることができます。
1974年CMサントリー サントリーウイスキー角瓶 雁風呂 山口瞳 ACCグランプリ
このサイトから、CMのお話を引用します。
MUUSEO 昭和のCMコレクション 昭和49年・サントリー・角瓶・雁風呂編・60秒
月の夜 雁は木の枝を口にくわえて 北国からわたってくる
飛びつかれると波間に枝を浮かべ その上に止まって
羽を休めると言う そうやって津軽の浜まで辿り着くと
いらなくなった枝を浜辺に落として さらに南の空へと飛んで行く
日本で冬を過ごした雁は 早春の頃 ふたたび津軽に戻ってきて
自分の枝を拾って北国へ去っていく あとには
生きて帰れなかった雁の数だけ枝が残る
浜の人たちはその枝を集めて風呂を焚き
不運な雁たちの供養をしたのだと言う
「雁風呂(がんぶろ)」は春の季語となっているそうです。
今日、おじさんに会ったので、
この話をしました。
おじさんの話から勉強ができました。
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