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2023年10月 2日 (月)

松尾かじやを見てきました 9月18日

   

今日は令和5年10月2日。

  

10月に入ってしまいましたが、9月のことで、

このブログに書き留めたいことがあります。

キミヤーズ塾のこと、

京都・滋賀の家族旅行のこと、

松尾かじや見学のこと、

大川入山登山のこと、

「らんまん」のこと・・・・

今日は9月18日の松尾かじや見学のことを書き留めます。

   

ここでも道草 鍛冶屋は今も存在するかどうか(2023年9月3日投稿)

この記事に書きましたが、9月1日に、現在も「松尾かじや」があることは

確認していました。

電話して、見学をお願いして、実際に行ったのが9月18日でした。

   

Img_2159

作業場は、9月1日に撮影した建物だけでなく、

奥にも建物があって、予想より広い作業場でした。

見上げるような大きな機械が何台もあり、

その機械がどんな仕事をするのか、ぱっと見、

よくわかりませんでした。

  

2009年の記事によると、

「松尾かじや」の創業は大正8年、現在は茂さんと長男の哲明さんが

2人で工場を切り盛りしている。

とありました。

現在も同じでした。

松尾茂さんと哲明さんの親子が働く作業場でした。

年齢を聞きませんでしたが、おそらく茂さんが80歳代、

哲明さんが50歳代と予想。間違っていたらすみません。

  

さっそく作業を見させてもらいました。

茂さんが、備中鍬の歯を作っていました。

鍛錬(たんれん)していました。茂さんです。

Img_2092

鍛錬とは?

熱せられた鉄を打って、型を整えながら強くすることです。

これが今ひとつ理解がしにくい。

強くするとは?

餅つきに例えているのがわかりやすかったかな。

別々の餅米を、つくことで米は絡み合い、お餅になります。

バラバラだったものが絡んで、それで強くなると理解しています。

  

ただ鉄を打つのは、槌で打つのはわずかであって、

ほとんどが大きな機械で、鉄を打っていました。

上の写真は、機械で熱せられた鉄を打つところです。

次の写真は、鉄を熱しているところです。

Img_2114

昔ながらの鞴(ふいご)は使っていないそうです。

昔から使っていないそうです。

送風機で風が送られて、ボーと音を立てて、

火の勢いが加勢されていました。

下の写真が、熱せられて打たれた状態です。

Img_2093

1本の鉄で、2本分の備中鍬の歯ができています。

  

備中鍬の歯の先ですが、よく見ると何かついています。

Img_2132

何だと思いますか。わからなかったので、茂さんに聞きました。

茂さんが言うには、先に小さく仮止めしているのは、

鋼(はがね)だそうです。

それ以外の鉄は「FK」と表現していました。

う〜ん、FKがネットで調べましたが、わかりませんでした。

FKとは軟鉄のことでしょうか。

次回、質問しようと思います。

備中鍬の歯の先は、鋼によって強化されていたのです。

これにはビックリでした。

  

1本の棒になっているのを折り曲げて、

備中鍬ができるのですが、「肩」「中」という言葉が出てきました。

これについても、はっきりしません。

備中鍬のどの部分の名称なのか?

やはり見学して半月経ってしまったのは、いかん。

メモを見ても思い出せないことがあります。

他にもメモしても不明な言葉があります。

「わかちづけ」「さきがけ」「はず」「中あし」

次回は謝りながら、この言葉を聞きたい。

   

映像を載せたい。

茂さんが、備中鍬の鍛錬をしているところです。

コークスで鉄を熱し、機械によって打つところです。

映像の最後に、槌で打つところもあります。

火花が飛んで、撮影している自分のところにも来たので、

ちょっと驚きました。

茂さんは、穴に入って作業をしています。

鉄を熱するところ、打つところの高さに合わせて、

立つ位置を低くするためだそうです。

中には打つ機械を操作するペダルがあり、

この操作がなかなか難しいらしいです。

弾みがつきすぎて、失敗してしまうそうです。

穴を上から撮った写真です。

Img_2139

それでは映像をどうぞ。

鍛冶屋さんの作業の様子(mitikusa ippai)

Img_2160

茂さんです。

映像の冒頭で、言っているのは、茂さんが槌打つシーンを写真に撮った方が、

その写真で賞をとった話です。

その写真は家に飾られていました。

Img_2145

文部科学大臣賞です。

    

Img_2161

左手で押しているのが、送風機のスイッチです。

  

Img_2162

熱せられた鉄に粉をつけています。

ほうさん、ほうしょう、鉄粉などが使われますが、

茂さんが使っているのはなんであったか、

自信がないです。これも次回の宿題。

粉をつけることで、鋼とFKが接続しやすくしていると

思いました。これも次回に確認。情けない。

  

Img_2163

熱せられた鉄。これを機械で打ちます。

  

Img_2164

槌打つところも撮影できました。

Img_2165

  

   

哲明さんは、鍬を作っていました。

Img_2137

Img_2138

これは2枚の鉄を上下に組み合わせているそうです。

上に硬い鉄、下に軟らかい鉄です。

軟らかい鉄を利器材と言っていました。

硬い鉄を上にすることで、すり減っても長く使える道具となります。

  

  

  

以上です。

メモを見ても、内容が思い出せず、情けない報告になってしまいました。

松尾さんには、ブログにまとめたら送ると約束したので、

このままで送ります。

不備なところは、次回の見学で聞いて、

補足したいです。

1時間ほど、見学させてもらいました。

ちょっと異空間でした。

面白い見学でした。

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