「気候変動・脱炭素 14のウソ」を読みました
今日は令和5年6月5日。
この本を読みました。
「気候変動・脱炭素 14のウソ」(渡辺正著/丸善出版)
温暖化について考えさせられます。
二酸化炭素が増えたから、温暖化になったのか。
温暖化になったから、二酸化炭素が増えたのか。
二酸化炭素が増えると、温暖化になるとは証明されていないらしい。
つい最近、日本人でノーベル賞をもらった人は、
確か二酸化炭素増加に伴う温暖化の研究をした人でした。
ノーベル賞をもらうぐらいなんだから、
二酸化炭素の増加が、温暖化を進めているのかと思いました。
この本では、そのことにも触れていました。
2021年度のノーベル物理学賞の真鍋淑郎(しゅくろう)先生も
気候シュミレーションの分野ですが、最初の論文が出た1969年
は「地球寒冷化」「氷河期接近」騒ぎの最中だったため、だいぶ苦
労されたのかもしれません。2つ目の名高い論文が出た89年の世
情は幸い(?)、「温暖化」一色の大波が寄せ始めたころでした。
(115〜116p)
「温暖化」が言われる前は、「氷河期接近」騒ぎがあったのです。
真鍋先生の功績も、「温暖化」ブームに乗ったものだと
言っています。
ご存じのとおり、水温が高いほど、気体は水に溶けにくい。前章
で紹介した「世界の海水準トレンド」から、過去150年以上、
海水温はほぼ直線的に上がってきたと推定できます。水温が上が
れば、水から出てきたCO2が、大気中の濃度を上げますね。
つまり、「CO2増加→気温上昇」のほか、「気温上昇(自然変動)
→CO2の増加」の因果関係もありうるのです。つい最近、図1(
CO2の濃度変化 1958年〜2022年4月)の濃度上昇は
八割以上がその結果、と断じた人もいます。それが確かなら、温
暖化対策もたちまち意味を失うでしょう。
(83〜84p)
この本では、人的にCO2を増加させたのは、
1950年からとしています。
しかし、それ以前から、海水温は上がっているのです。
ここは矛盾です。
気温上昇→CO2を考えてしまいます。
化け物の正体見たり枯(かれ)をばな
現在では、いつか誰かが手を入れたあとの「幽霊の正体見たり枯
れ尾花」がよく知られます。尾花とは、ススキの穂のこと。何かを
しじゅう恐れている人は、なにげないものにもビクついてしまう・
・・・とか、怖そうに見えたものも、正体がわかってしまえば、
「なぁんだ」ですむ・・・・・というような意味合いの川柳でしょ
う。
化け物ないし幽霊を、ダイオキシンや環境ホルモン、BSE、気候変
動(温暖化)などに置き換えれば、この句こそ、20世紀の末に突
発した「環境問題」の本質を表すーーーーと私はみています。どれ
も明確な実体はなく、宗教の教義に近かったので。メディアが大騒
ぎし、おびただしい本が出ながらも、忘れられて当然の話でした。
ダイオキシン・環境ホルモン・BSEの三つは事実そうなり、いま大
学生の大半は「それって何?」感覚です。
けれど気候変動だけは、いわば賢い教祖(国連)と使徒(研究者、
産業人)が世界レベルの動きをつくり、巨費が飛び交って利権も生
まれたため、すぐには止まらない状況ができてしまいました。ウク
ライナ危機の渦中でもアメリカのバイデン大統領が、「気候変動対
策も着実に進める」などと空疎な発言をしています。
まずいことに、中立なはずのメディアも時流に乗って「温暖化教」
布教の片棒をかついできました。怖そうで「絵になる」話を取り上
げたいメディアの心情は、わからないではありません。(後略)
(46〜47p)
酸性雨やダイオキシンで世の中が大騒ぎした時に、
疑いもなく乗ってしまった体験がある私としては、
温暖化問題も、実はそうなのではないかと思ってしまいます。
CO2を出さないように研究していることや、
そのためにたくさんの税金を使っていることが、
実は無駄なことでした・・・なんてことにならないか
心配しています。
うるわしい物質CO2を悪者と見る風潮は、あやしい方々が34年
前につくって広めたのですが、理科を学んだ人なら納得できるは
ずのない風潮でした。
(13p)
二酸化炭素はしっかり悪者になっているよなあ。
これも大きな誤解なのか?
二酸化炭素が増えたことで、
植物の生育は速くなっています。
地球上の緑も増えているそうです。
この本を読んで、また揺れています。
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