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2023年4月23日 (日)

「忘れる読書」/本全体の10%が残るぐらいがちょうどいい

        

今日は令和5年4月22日。

   

この本を読みました。

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「忘れる読書」(落合陽一著/PHP新書)

  

難解な本だったけど、不思議と最後まで読めました。

タイトルが気になりました。

読んでも、忘れていってしまう読書。

それを肯定してくれる本なのかなと勝手に想像して読みました。

  

「本を読んでもなかなか知識が身につかない」という悩みを聞くこ

とがあります。読書した内容を逐一頭に入れ込んでいかなければ、

思い込んでいる人は、意外と多いように感じます。でも、ウェブで

調べれば十分な知識は、記憶しておかなくてもいいと私は思ってい

ます。必要な時にその都度、調べればいいからです。

これからの時代、クリエイティブであるための知的技術は、読後に

自分の中に残った知識や考えをざっくりと頭に入れ、「フックがか

かった状態」にしておくことです。何となくリンクがついた状態で

頭の中を「検索すれば」わかるからです。

(54p)

  

ここでいう「フックがかかった状態」がよくわかりません。

なんとなく覚えて置けということかな。

いつか、これって昔読んだことがあるぞと思って、

頭を探った時に、浮かび上がってくるのかな。

う~ん、難しいと思うけど。

  

忘れていくことによって、クリエイティブな発想ができるというこ

となのでしょう。

だから私はあえて、読書ノートやメモを取ったりはしません。論文

を読む時であれば、重要な箇所にマーカーで印をつけることはある

し、論文並みに専門的な本を読んでいて覚えておきたいフレーズが

出てきた時に線を引くことは稀にあります。ただ、一般的な本を読

んで、意識的に線を引くというような習慣は全くありません。

私自身は昔から、本は気楽に読んで一度は忘れるということを繰り

返してきました。今ではむしろ、「忘れっぽい」ことが強みだと思

うようにしています。本全体の10%くらいが頭に残るぐらいでち

ょうどいい、というのが私の感覚です。

(55p)

  

この10%も残らない時があるのです。

その10%を残したいがために、こうやって視写しています。

  

だから学生に論文の読み方を指導する際も、「覚えることより忘れ

る能力が大切」とよく言っています。読んだ内容を細かく思い出せ

るうちは、単に著者の主張が頭の中でリピートしているだけで、そ

れは自分の頭の中に「入った」とは言えないからです。

(56p)

  

ここでちょっとわかった気がします。

覚えているだけでは、自分の血肉になったわけではないのです。

著者の文章を介して、自分の考えが浮かんだら、

血肉になったということです。

  

それなりに本を読んできましたが、

本当に自分のプラスになっているのか。

でも興味のある本は読んでみたい気持ちはあります。

半信半疑で、これからも読んでいくことになると思います。

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