今昔物語/映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」
今日は令和4年12月7日。
地理の授業で、北アメリカを教えています。
ちょっと違和感を感じたことがありました。
「先住民」という言葉です。
北アメリカの先住民と言えば、
「インディアン」ですが、教科書には全く出てきません。
先住民を教えるために、
映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990年)がいいと思って、
2019年10月24日に
テレビ放映されたものを見せました。
その時に、映画の中では、
「インディアン!」と叫んでいるのに、
字幕には「先住民だ!」となっていました。
何とも間が抜けたセリフになっていました。
ここまできて、さては「インディアン」は差別用語とされ、
使われなくなったのかと思いました。
31年前に2万2千円かけて買ったビデオテープを出してきて、
同じ場面を再生してみました。
やっぱり「インディアンだ!」になっていました。
この30年で、変わってしまいました。
いやすでにだいぶ前から変わってきているのでしょう。
今日の生徒の反応です。
「インディアン」という言葉に反応が薄いのです。
すでに中学生の世代では、
「インディアン」は死語になっているようです。
奥さんに言われました。
「やっぱり古い人が教えとっちゃいかんだに」
先日は「アルプスの少女ハイジ」を生徒がほとんど
知らなかったことで、ギャップを感じました。
そして今回の「インディアン」です。
え~、「インディアン」が消えていってしまうのか。
映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」では、
「インディアン」と俳優たちは言っていますが、
この映画も古くなって、観る人が減ってくれば、
「インディアン」は本当に消えていくんだなと思います。
逆らいたい。
映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を抱えたまま、
人生の最後までジタバタしたいです。
決して私はインディアンを馬鹿にしていません。
差別もしていません。
この映画に出てくるインディアンは尊いです。
なんか、すごいですね字幕が変わっているって。 森山加代子の「悲しきインディアン」は「悲しき先住民」になるの?
しかし、毎度感心します。地理北米で「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を使うあたり!
私設映像ライブラリの機能整理に。
投稿: まこちゃん | 2022年12月 8日 (木) 12:59
コメントをありがとうございます。
「インディアン」が消えていくのは
納得できない話です。
自分は、「インディアン」を残す活動を
静かに行っていきたいと思っています。
投稿: いっぱい道草 | 2022年12月 8日 (木) 21:31