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2022年10月18日 (火)

「スイート・ホーム」③ 恋心を文章で表現すると・・・

    

今日は令和4年10月18日。

  

前々記事に引き続き、

「スイート・ホーム」(原田マハ著/ポプラ文庫)

より。

  

「いただきます」

(辰野君は)ひと口、食べる。たちまち、ぱあっと、春の光に照らさ

れたような笑顔になった。

ことこと、ことん、と私の胸の中で、やっぱり何かが忙しく動いた。

動き始めて、もう、止まらなくなった。

(92p)

  

「いらっしゃい、未来先生。辰野君がお待ちかねですよ」

ドアを開けてお店に入ると、ショーケースの向こうから、陽皆ちゃん

が声をかけた。

「あ、そう。もう来てるんや」と私は、できるだけ平然として応える。

実は、胸の中では、ポップコーンが弾けるみたいに、ぱちぱちとにぎ

やかに何かがはぜている。

(93p)

   

辰野君のことが気になってしまった未来先生の胸中。

恋をするとこんな感じになるんだよね。

うまく表現するなあと思いました。

  

  

箱の中からは、焼きたてのアーモンドのフィナンシェが現れた。それ

を各人のお皿に載せると、ジャムの瓶に入ったオレンジソースをとろ

りとかけた。さらに、香ばしくローストしたアーモンドスライスを散

らす。

(114p)

  

ケーキ屋「スイート・ホーム」がどの話にも必ず出てきます。

したがって、ケーキの専門用語が出てきます。

「フィナンシェ」ってどんなだ?

それを知らなければ、小説を十分に味わった気になれません。

調べました。

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「フィナンシェ」と「マドレーヌ」の違いって何?

写真のようなお菓子なんですね。

もっとケーキみたいなものを想像していました。

次のスイーツも不明でした。

  

デザートの段になって、思いがけないサプライズがあった。

サービススタッフが運んできたデザートのお皿を見て、私は、目を丸

くした。

お皿に載せられていたのは、小さな「クロカンブッシュ」だったのだ。

小振りのシュークリームを山型に重ねて、飴で固めたスイーツ。とき

どき、「スイーツ・ホーム」にも依頼がきて、お父さんが特別に作っ

ているから、よく知っている。

そうーーーこれは、フランスのウェディング・ケース・・・・!

(156p)

  

「クロカンブッシュ」とは?

調べました。

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pixabay

なるほど、文章どおりでした。

小振りのシュークリームを山型に重ねて、飴で固めたスイーツ。

これがテーブルに運ばれてきたら、目立つよなと思いました。

こんなの初めて見ました。

私の人生の中では、登場しませんでした。

いや、今日、登場しました。

  

  

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