「天声人語」/谷川彰英さんのALSへの向かい方
今日は令和4年6月3日。
ALS(筋委縮性側索硬化症)に関心を持って、
このブログでも何回も記事を書いてきました。
この難病と闘っている人たちを応援したい気持ちがあります。
その他にいろいろな気持ちがあります。
その大変さを知ることで、現在は自分が罹患していないことで
ホッとしている自分がいます。
癌と一緒で、いつ何時自分が罹患するかはわからないので、
罹患した時に慌てないように、ALSについて知っておきたいという
気持ちもあります。
ALSはそれだけ大きな存在なのです。
6月1日朝日新聞の「天声人語」はALSのことでした。
引用しておきます。
「ぜひご一読を」という手紙を添えて、読者の方から本を贈ってい
ただいた。著者は千葉大や筑波大で教鞭をとった谷川彰英さん。読
み終えて胸に響くものがあり、ご自宅へ伺った▼いま76歳。退官
して趣味の地名研究に打ち込んでいた4年前、極度の食欲不振に見
舞われた。1週間で体重が10キロ減り、足がもつれて転ぶ。全身
の筋が徐々に衰える難病ALS(筋委縮性側索硬化症)と診断され
た経験を、『ALSを生きる』という本にまとめた▼「読み書きや
聞くこと、記憶力は変りません」と妻憲子さん(75)。発声が難
しいので、憲子さんが手製の文字盤で「通訳」する。五十音や数字
などが並ぶアクリル板の1点を谷川さんが見つめ、憲子さんがその
視線を追って読み上げていく▼〈生きたい、生きたいと思う闘病記、
後世の役に立つ本を書きたい〉。文字盤を通して谷川さんは語る。
〈教育学が僕の人生の第1幕。地名研究が第2幕。ALSの実相を
伝えるいまが第3幕です〉▼「たとえ身体は不自由になっても、気
持ちは自由のままでいて」。4年前に亡くなった英国の物理学者ホ
ーキング博士の言葉だ。20代で発症した後も車イスで世界を旅し
た。人工音声で宇宙の神秘を語り続け、多くの人を勇気づけた▼谷
川さんもとびきり前向きである。専用パソコンを駆使してALSに
関する2作目を書き終え、ロシアに停戦を求める声明にも賛意を送
る。透明な文字盤の向こう側から届く熱い言葉に、こちらが大いに
励まされた。
そうなんだ。
ALSに関心が高くて調べるのは、
励ましてもらえるからだと思いました。
難病と闘っている人たちの記録は、
励ましとなり、行動を誘導します。
今日も動くぞと思わせてくれます。
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