番画〈640〉:映画「第五福竜丸」(1959年)
今日は令和4年1月29日。
番画です。
前記事の最後に紹介した映画「第五福竜丸」(1959年)を
見ました。
〈640〉
〇ビキニ事件から5年しか経っていない時に作られた映画。
その分リアルさがあると思った。
第五福竜丸に似ていることから使われた船での、
マグロ漁の様子は迫力があった。
実際もこんな感じで漁が行われたのあろう。
映像に出てくる、建物や道、自動車、列車などの風景も、
実際に近いものだったのだろうと想像する。
現時点で、「第五福竜丸」と撮ろうとしても、
これだけの風景を作るのは難しいだろう。
〇第五福竜丸が注目されたスクープ記事が掲載される
経緯についても映画では描かれていた。
「放射線を浴びたX年後」の記述と同じであった。
※ここでも道草 「放射線を浴びたX年後」①(2022年1月15日投稿)
〇久保山愛吉さんを演じた宇野重吉さんの演技がよかった。
最期の苦しみのたうち回る様、そして静かに息をひきとるシーン。
うまいなあと思った。
〇当時、全国にラジオで、久保山愛吉さんの病状は伝えられた。
危篤におちいって、息をひきとった時も伝えられた。
第五福竜丸のことが全国放送で伝えられて、
日本国8000万人が注目していたことがよくわかった。
熱に浮かされた状態にも思えた。
〇第五福竜丸で何が起こったのかを記録した映画として
十分価値があると思った。
コメント