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2021年12月30日 (木)

20211226報告③ 核兵器による長期的な被害を描いた映画

    

今日は令和3年12月30日。

   

映画「西から昇った太陽」について。

   

パンフレットから「映画概要」を転載したいです。

映画「西から昇った太陽」は、マグロ漁船第五福竜丸の漁師たちの

体験を、インタビュー映像と再現アニメーションで綴るドキュメン

タリー映画です。1954年3月1日、太平洋で行われた水爆実験に遭

遇した第五福竜丸の乗組員23人の身に起きた長期的な被害と、彼ら

が直面した苦難を描きます。

物語は1945年8月9日の長崎から始まります。時刻は午前11時1分。

長崎市に投下された原子爆弾が爆発する直前です。戦後、アメリカ

やロシアなどの国々は核兵器製造を続け、より破壊力の強い水爆を、

そしてより遠隔で攻撃可能なミサイルなどの開発を行いました。ア

メリカは終戦の翌年からマーシャル諸島で核実験を開始。58年まで

に67回もの実験を繰り返しました。

終戦から9年が経ち、若者たちは自身の、そして故郷の将来への期

待を胸に大海へと出て行きました。当時のマグロ漁船の発展は目ざ

ましく、拡大する需要の前に「沿岸から沖合へ、沖合から遠洋へ」

のスローガンのもと多くの漁船がマグロを追いかけて遠洋に出て行

く、そんな時代でした。太平洋での核実験はそうした時代の障壁で

あり、マグロ漁で身を立てようとする若い漁師たちにとっては自身

の人生を大きく変える悲劇的な出来事でありました。

    

「映画概要」というよりは「ビキニ事件の背景」のような内容です。

マグロを求めて遠洋に出かけて行った先に、

核実験場があったというわけです。

哀しい一致です。

   

   

映画監督キース・レイミンク氏のコメントも転載しておきたいです。

   

私は、ある1冊の本から第五福竜丸の悲劇的な話を知りました。核

事故について記したその分厚い本の中のほんの一文でしたが、自分

の国がこのような恐ろしい出来事を引き起こしたと知り驚愕しまし

た。第五福竜丸について調べるうちに、日本人とアメリカ人の間で

核兵器や放射性降下物の問題について相違があることが分かりまし

た。アメリカでは環境や政治、経済的コストの観点から議論されま

すが、何十年にもわたって続く人的被害についてはほとんど語られ

ることがありません。第五福竜丸の話を伝えることによって、核兵

器と核兵器が長期にわたって引き起こす影響について議論するきっ

かけを作ることができればと思っています。

   

アメリカで議論されている観点「環境、政治、経済的コスト」とは

どのようなものかこの文章だけでは想像できません。

でもそれと同じように、アメリカ人には「何十年にもわたって続く

人的被害」については想像外のことなのでしょう。

この映画では、放射能を浴びた後の苦悩や人的被害を表現しています。

アメリカ人にも核兵器の恐ろしさが伝わればいいなと思います。

 

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