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2021年8月21日

2021年8月21日 (土)

「天空の星たちへ」② 復刻版に「疑惑のはじまり」が加わる

    

今日は令和3年8月21日。

   

前記事に引き続き、

「天空の星たちへ」(青山透子著/マガジンランド)

より引用していきます。

  

 

なんと、垂直尾翼が欠けたまま操縦していたとは?

一体どうしてだろう。あの部分にはスパーと呼ばれる三本の桁が入

って補強され、機体の中では最も頑丈な部分である。内部から与圧

をかけていないため、金属疲労が生じる確率も低い。

(140~141p)

   

青山透子さんは、事故直後の新聞を読んで、

次々に疑問を持ちます。

  

運輸大臣や総理大臣が「原因究明」を言わなかったこととか、

ボーイング社の動きが早いとか。

そして垂直尾翼についてもです。

相模湾で、垂直尾翼を発見して引き揚げた船についても

次のように書いている。

  

新聞各紙によると、海上自衛隊の護衛艦『まつゆき』が試運転中に

引き上げた垂直尾翼の一部には、両端にもぎ取られたような跡と、

何かがぶつかったような大きな穴があいていると記されている。

一体どうしてこんなことが起きたのか。この護衛艦『まつゆき』が

この相模湾で試運転中に、たまたまタイミングよくこの落下物を拾

ったのだろうか。

(142p)

  

垂直尾翼の損傷具合に疑問に思い、

それを発見した護衛艦にも疑問に思っています。

他にもいろいろな点を青山さんは疑問に思います。

  

2018年に、この本が文庫本になって復刻したことを知りました。

本のタイトルは「日航123便墜落 疑惑のはじまり:天空の星たちへ」

でした。「疑惑のはじまり」というのはピッタリだなと思いました。

隔壁破壊説についても次のように書いています。

  

さらに隔壁破壊が墜落の原因だとすると、客室内を爆風が吹きぬける

ことが前提条件となる。

そうなると爆風によって生存者たちの体にはどんな症状が出ていたの

だろうか。

爆風が吹くほどの急激な減圧となると、耳は聞こえなくなり、航空性

中耳炎となる。さらに肺から一気に吸い出されることにより、肺出血

もありうる。そのような症状が(生き残った)4名にあったのだろう

か。医師のコメントでは4名に見られる症状として、骨折しか見当た

らないが、落合さんやほかの生存者もインタビューに答えていること

から、鼓膜は破れていない。助かった4名は皆最後部の席であり、ち

ょうどトイレの向こうにある隔壁に一番近い席である。このトイレの

前の席で、さらに最強の垂直尾翼をぶっ飛ばすほどの爆風を体験した

4名が生き残っているという事実・・・。

この説は本当なのだろうか。どうも客観的事実と食い違っている。

(155p)

   

36年間、疑問に思わなかったことを、

私も疑問に思うようになりました。

なんで今まで疑問に思わなかったのだろう。

  

  

ここでも道草 1985年8月12日、たくさんの流れ星が流れた(2010年8月12日投稿)

☝ この記事で書いた対馬祐三子さんの手帳に書かれた全文も

掲載されていました。

  

次が全文である。

「おちついて下さい ベルトをはずし 身のまわりを用意してください

 荷物は持たない

 指示に従って下さい (中略)

 ハイヒール 荷物は持たないで

 前の人2列 ジャンプして Jump and sit

   機体から離れてください Go to a safe area

   ハイヒールを脱いでください

 荷物・物は持たないで下さい 

 年寄りや体の不自由な人に手を貸して・・・

 Release Your seat belt Remove high(heel)

   Don't take baggage follow our instruction

   火災 姿勢を低くしてタオルで口と鼻を覆って下さい

 前の人に続いてあっちへ移動して下さい・・・

 Low position with a wet towel covering nose and mouth」

エマージェンシー訓練そのものである。陸上で不時着した場合、火

災を想定しての緊急脱出である。(中略)

スライドという膨らました緊急脱出用滑り台は、とがったものやハ

イヒールなどで傷がつくと使い物にならなくなる。そこでハイヒー

ルや荷物を持たないで、一気に滑り降りてもらうためのインフォメ

ーションだ。全員が脱出する時間は90秒以内が原則、指示がもた

ついては意味がない。前山さんは不時着したらすぐに乗客を誘導で

きるように、と考えて揺れる機内で必死にメモを書いたのだ!それ

を日本語だけでなく、英語も・・・。

信じられないほどの責任感・・・。驚くほどの冷静さ・・・。

ふんわりした雰囲気を醸し出す彼女から、想像もつかないほどの強

さを感じる。

(171~173p) 

   

この本では仮名を使っています。

対馬さんが不時着を信じて、これだけのメモを書いて、

準備をしていたんだなと思いました。

  

  

つづく  今晩はここまで

 

「天空の星たちへ」① 青山透子さんが追及している理由

    

今日は令和3年8月21日。

    

ワクチン接種による副反応の発熱・眩暈は、

今朝になったら治っていました。

今日も父親を病院に連れて行く予定だったので、

今度は無事ミッションを終えることができました。

  

発熱・眩暈でも読んでいたこの本を読み終えました。

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amazon

「天空の星たちへ」(青山透子著/マガジンランド)

   

上記amazonの本紹介を引用します。

  

1985年8月12日に起きた日航ジャンボ機墜落事故。乗員乗客524名、

死者520名、生存者4名。単独航空機事故としては世界最大規模の

事故となった。

元日本航空スチュワーデスが描く、日航ジャンボ機墜落事故の記憶。

事故機には同じグループでフライトをしていた先輩方が乗務していた

・・・・・・。

操縦不能になった機内。「墜落」という逃れられない現実、

突然目の前に「死」という恐怖が迫る。飛行機に異常が発生して、

酸素マスクが落下し、大きく揺れ動く機内。恐怖にさらされた中で、

最後の最後まで冷静に働いたスチュワーデスたち。

乗客に不安を与えず、冷静にエマージェンシー対応を行った。

「死」を覚悟して遺書を残した乗客がいたことも知られているが、

最後まで望みを捨てず、

「不時着」に備えてメモを残したスチュワーデスがいた。

飛行機を立て直すコックピットの懸命な努力。

極限状態の中で懸命にプロの仕事をまっとうした乗務員の姿がそこにあった。

なぜ墜落事故が起きたのか、なぜ墜落現場の特定が遅れたのか・・・・・・

25年経っても消えない疑問。当時の新聞から見えてくる新たな疑問。

矛盾する事故原因。

上野村元村長、地元消防団員、歯科医師ら、当時を知る関係者への

取材を含めた長編ノンフィクション!

  

 

この本からの引用です。

   

あの事故から25年が経ち、今こそ歪みのない心で正面から見つめ

直すべき時期にきているのではないか。

航空機事故調査報告書に記された事故原因の欄には、たった8行の

中に『推定される』という言葉が三度も出てくる。つまり、いまだ

に真なる事故原因は不明のままなのだ。

元日本航空の社員として思う加害者側の気持ちと、乗客と運命を共

にした客室乗務員たちの被害者側の気持ちが入り混じる。

自分の果たすべき役割は何だろうかと心の奥で問いかける。

今出来ることは、空港の現場で走り回る教え子たちや世界の空を飛

び回る彼女たちに、あの時の客室乗務員たちを知る人間として、当

時の状況を、そして真実を伝えることではないか。

(18p)

   

この本が出版されたのは2010年のことです。

青山さんは、「今出来ること」をこの本でも、

そしてそれ以後出版された本でも実行しているのだと思います。

   

  

前山さんから教えられた一番の機内サービスとは、

「日本航空のお茶が美味しくなければ話にならないでしょ。味が良

く出るように、心を込めてしっかり入れてね」である。

その意味は、茶道で求められるような一期一会の心遣いだったかも

しれない。

(72p)

  

青山さんが先輩から教えてもらったことです。

なるほどと思いました。

  

  

すべてが運命だ、というだけでは片付けられない。

520人もの命を奪ってしまったその事実は、私たちに何を投げか

けているのか。

ただひとつ言えることは、乗客や乗員を知る残された者たち、そし

て事故に関わった者たちもあの瞬間、大きな宿命を背負った、とい

うことである。

そして私の果たすべき宿命とは何かーーー。

突然起きた事故の原因も分からずに、必死に仕事をしながら亡くな

っていった先輩たちを想う時、もしそれが私であったなら、一番知

りたいことは何か。

あの時、一体何が起きたのか、なぜ死ななければならなかったのか

ということだ。

今、私に出来ることはこのことを調べて先輩たちへ伝えることでは

ないか。

そして、この事故とかかわった者たちにとって、それが残された人

生への重い課題かもしれない。

(126~127p)

   

青山さんが思いをあらたにした文章です。

なぜ事故原因について追及をしているのかが、

この本を読んでわかりました。

  

ここも読んでみました。

青山透子公式サイト日航123便墜落の真相

 

    

つづく

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