「天声人語」/縄文遺跡群が世界文化遺産に登録
今日は令和3年6月2日。
さあ6月が始まった。
6月1日に「豊潤496」を飲みました。
※ここでも道草 番画〈211〉:豊潤〈496〉 この数字の秘密(2021年4月30日投稿)
今まで4月30日に飲んで、5月15日に飲んで、
そして6月1日に飲みました。
う~ん、毎月1日と15日の2回飲むことを習慣としたいです。
ほんの贅沢。
確実に月日を刻む方法の一つとして実行します。
「天声人語」を書き写します。
2021年5月30日朝日新聞朝刊からです。
「石器時代」は、より正確には「木器時代」と呼ぶべきだろうーー。
歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が『サピエンス全史』でそう
書いていた。言われてみれば、石器や土器と違って木は腐って分解
されやすく、後世になかなか残らない▼しかし人々の身の回りには、
木から作られたものが多かったに違いないと想像はできる。青森県
にある縄文時代の三内丸山遺跡からは、幸運にも木製品が出土して
いる。ゴミ捨て場だった谷に水分が多く、空気から遮られていたた
めらしい▼発掘調査に長く携わった岡田康博氏の著書によると、木
製の大皿のような器には鮮やかな赤の漆が塗られていた。厚さわず
か5ミリという精巧な木器もある。縄文文化が「木の文化」だった
ことを示しているという▼三内丸山をはじめ東北や北海道の縄文遺
跡群が世界文化遺産に登録される見通しだ。農耕はまだ始まらず狩
猟採集で食物を得ていたにもかかわらず、定住生活を営んでいた。
世界でも珍しい縄文文化がまた注目されそうだ▼人類を定義する言
葉の一つに、ホモ・ファーベル(作る人)がある。縄文人は作る意
欲は旺盛だったようで、出土するのは長短さまざまな縫い針から、
植物を編んだ布、装身具のヘアピンまである。原始人などと呼ぶの
は無礼千万であろう▼太古の祖先には魔法に見えそうな機械に囲ま
れるのが現代の私たちだ。しかし自分の手でものを作ることから遠
ざかり、ひたすら使うだけなら「作る人」の名折れかもしれない。
縄文人は土器をつくるイメージだったけど、
そうか木器をつくる人たちでもあったんだよな。
特別支援学級の自立・作業の授業時間でやることの
ヒントになるかな。
コメント