「阿・吽」8巻/最澄と坂上田村麻呂
今日は令和3年1月31日。
久々に「阿・吽」を読みました。
「阿・吽 第8巻」(おかざき真里作/小学館)
いつ以来だろうと思って調べました。
※ここでも道草 「阿・吽(あ・うん)」7巻/唐から帰った最澄・青龍寺を訪れた空海・端午節(2020年5月14日投稿)
昨年の5月以来でした。
CMでよく見かける「Renta」で借りて読んでみました。
48時間110円で読める漫画もあるようですが、
「阿・吽」は無期限レンタル660円でした。
購入と同じ金額でした。
初めてネットで漫画を読みましたが、
フリックしてページをめくっていくのは快適だと思いました。
密教を日本で開花させることを託された空海は帰国します。
しかし、都に上ることは許されず、九州で過ごします。
最澄は桓武天皇の重体の報せで中国から日本に戻りましたが、
会うことができぬまま、桓武天皇は崩御します。
44話で、最澄と坂上田村麻呂が話す場面が印象に残りました。
坂上田村麻呂が最澄の行為に対して「美しすぎる。」と批判します。
田村麻呂「政事(まつりごと)に関わろうとするならば、
正義、信念、綺麗事・・・それらはむしろ
邪魔にしかなりませぬ。
進まれる道は濁り、汚れ、足をとられる。
その御覚悟はおありか!?」
このように迫った田村麻呂に対して、最澄は次のように返します。
最澄「であるなら、さらに純粋に!
全ての人の命をつなぐ水のように、
無色で純粋でなければいけません。
そして冷たさや色や味の違う水を
同じ器に入れようとも、混ざらぬ強さを。
混ぜても混ざってもいけないのです。
政事が濁っているのであればなおさら、
より純粋により真っ直ぐに
それこそが人を救う道ーーーーー」
坂上田村麻呂は大笑いした後に・・・
田村麻呂「混ざらぬ水、か!面白い!
それが貴殿を、苦しめることになろうともですか!?」
里中満智子さんが描いていた長屋王と最澄は似ていると思いました。
理想を追い、冷静でいようとします。
坂上田村麻呂を感情的な人物として描いて、
その対比で最澄のキャラを際立たせていました。
橘逸勢も気になりました。
空海と朝廷を結びつける役割のようです。
まだ浜松市三ケ日のゆかりの場所には行っていません。
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